現行車両は譲渡の可能性もあるそう!?

新型車両で現行車両8編成を置き換えへ

 りんかい線を運営する東京臨海高速鉄道は、2024年から新型車両の投入を計画しています。同社は2023年5月30日(火)に「経営改革プラン2023年度改訂版」を公表し、新型車両の導入に向けた準備を進めるとしています。


荒川橋梁を渡る70-000形(画像:写真AC)。

 現行車両の70-000形は、りんかい線開業直前の1995(平成7)年に登場した、JR東日本の209系をベースとした車両です。209系とは内装の色調や座席の形状が異なるほか、客室側のドアにも化粧板が貼られているなど、独自色も目立つ車両です。当初はドア上の案内表示器が文字式のLEDでしたが、後に液晶ディスプレイ(LCD)に交換されています。登場から30年が近づき、老朽化が進んだため、いよいよ新たな車両が投入されることとなります。

 この新型車両はどんな車両になるのでしょうか。「中期経営計画2022」では設計方針として「車体幅の拡幅による混雑時の圧迫感の緩和」「視認性の高い車内案内表示器や空気清浄機能の搭載」「手すり・吊手の利便性向上」を明記。さらに、全車両に防犯カメラを設置するほか、現行車両よりも車両床面の高さを50ミリ低くすることなどを盛り込んでいました。

 さらに同社に詳細をたずねたところ、以下の回答でした。

――新型車両は何編成導入するのでしょうか?

 現行車両(70-000形)は8編成あり、「全ての編成を順次置き換える」方向で検討しています。
 
――新型車両の導入に伴い、現在走っている車両はどうなるのでしょうか。

 現時点では未定ですが、「他社への譲渡」を含めて様々な可能性を検討していきます。

――新型車両は、現行車両と同じく、直通先であるJR東日本の車両をベースとしたものになるのでしょうか?

 仕様に関しては検討中です。