開発ラッシュの渋谷で新たな再開発が具体化。

区役所や渋谷公会堂に隣接する「公園通り西地区」で再開発計画

「100年に一度」と言われるほど、再開発が相次いでいる渋谷駅周辺。区役所や渋谷公会堂に隣接する「公園通り西地区」で、新たな再開発が検討されています。


東急の車両(画像:写真AC)。

 東京都渋谷区は2023年5月、「神南二丁目・宇田川町地区」の都市計画素案をまとめ、その中に位置する「公園通り西地区」の再開発の概要が明らかになっています。

 計画地は約1.4ヘクタールで、JR渋谷駅の北西約700メートルに場所に位置しており、「渋谷区まちづくりマスタープラン」では、「商業・業務中心地区」に位置づけられている地区となります。敷地内には「渋谷ホームズ」や「神南小学校」がありますが、建築物が老朽化しており、防災面で課題を抱えているといいます。

 事業では、地上34階地下3階建て高さ約150メートル、延床面積約7万3900平方メートルの再開発ビルを建設し、広場空間も整備。用途は共同住宅や店舗、事務所などを想定しており、帰宅困難者受入施設や防災備蓄倉庫も設けます。市街地再開発準備組合は、再開発事業の一環として神南小学校の建て替えを提案しており、学校敷地を低容積にすることで、開放的な空間を形成するとしています。
 
 今後、都市計画決定を経て、2026〜2031年度に建設工事を行うスケジュールを想定しています。再開発事業により、歩行者ネットワークの強化や地区内の高低差解消、防災力向上を目指す方針です。