燃料が確保されたと報道。

警告が効いたのか?

「2023年7月31日までしか任務がこなせない」と警告していた、コロンビア空軍の燃料供給問題が、2023年5月末に改善されたと一部スペイン語メディアで報じられています。


コロンビアの防空の担うイスラエル製戦闘機の「クフィル」(画像:コロンビア空軍)。

 同国の空軍司令官は5月17日、予算の都合で削られている燃料のストックでは「我々が飛べるのは7月31日までだ。それ以降は余裕がない」と政府に警告していました。

 この件が深刻に受け止められたのか、報道によると、警告数週間後には2023年末までの燃料を供給する購入費用が確保されたようです。ただ、もうひとつの懸念材料である修理用の部品に関しては現状動きがないようで、部品の確保が期待できるのではという希望的観測に留まっています。

 5月25日に同国のプロビデンシア島で発生した森林火災では、コロンビア空軍から派遣されたヘリコプターと移動式航空燃料供給システムが効力を発揮し、迅速な消火に貢献したようです。ただ、こうした災害派遣も燃料を消費している懸念材料のひとつとして、空軍は5月17日の警告で直近の先住民支援作戦や民間墜落機の捜索について言及していましたが、今のところ今回の森林火災における災害派遣に関する公式発表は、消火活動での貢献を伝えるものだけのようです。