史上最速 新横浜始発の臨時「のぞみ491号」で「乗り継ぎ旅」どう変わる? わずか数分が命運わける
2023年3月のダイヤ改正で東海道新幹線に登場した、新横浜始発の「のぞみ491号」は、名古屋、京都、大阪に一番早く到達します。これにより、従来の新幹線に乗った場合より「1本早い乗り換え列車」に乗ることができるのでしょうか。
新大阪着は従来より7分繰り上げ
2023年3月のダイヤ改正で、東海道新幹線に新横浜駅を始発とする早朝の臨時「のぞみ491号」新大阪行きが誕生しました。おおむね土曜・月曜に運転されています。
新横浜駅を始発とする臨時「のぞみ491号」(乗りものニュース編集部撮影)。
新大阪まで、いずれの停車駅にもその日最速での到着となります。ダイヤは以下のとおり。
新設【のぞみ491号】新横浜6:03→名古屋7:18→京都7:52→新大阪8:06着
既存【ひかり533号】新横浜6:00→名古屋7:25→京都8:00→新大阪8:13着
発表では「より早い時間に到着することができます」とアピールしていましたが、「されど数分」が天国と地獄になるのが、列車乗り継ぎ旅。この最速「のぞみ491号」で従来より「1本前」の接続列車に乗れる可能性は生まれているのでしょうか。
●名古屋駅(7:18着)
関西本線は、土休日は7:43発の「快速みえ」が桑名方面最速で、どちらの新幹線でも間に合います。
しかし平日は7:27発亀山行きと7:43発四日市行きで、接続可能列車の命運が分かれます。亀山から大阪方面へ行く場合、この名古屋発亀山行きに乗れるかで、その後の行程に1時間の差が生まれます。津以南へはどちらも接続列車は変わりません。桑名発時刻はそれぞれ8:06と8:14。養老鉄道に乗り換える場合、8:09発に乗れるかどうか命運が分かれそうです。
ちなみに、高山本線、名鉄特急、近鉄特急へは特段の違いは無さそうです。
京都・新大阪からどこまで行ける?
「のぞみ491号」からの京都駅、新大阪駅での乗り継ぎを見てみましょう。
●京都駅(7:52着)
JR奈良線へは、乗り継ぎ列車が1本早くなり、宇治到着が10分ほど早くなります。JR嵯峨野線も1本早い列車に乗ることができ、亀岡到着で12分ほど早くなります。特急の乗り継ぎには変化はありません。
近鉄特急は、7:55発の近鉄奈良行きに乗れるかどうかですが、乗り換えの余裕は3分しかありません。
●新大阪駅(8:06着)
関空特急「はるか」は土休日8:17発、平日8:14発の列車があります。これに乗れれば、空港到着は従来より30分早くなります。
和歌山行き「紀州路快速」は土休日8:24大阪発があり、和歌山は9:52着。これに乗り継げるかどうかも命運が分かれます。次の紀州路快速とは、和歌山着で26分の差が生まれます。
その先、和歌山9:52発で、和歌山県の反対側の新宮方面まで上手く乗り継げる貴重なケースがあるのですが、和歌山駅では紀州路快速とホームが違うため、0分乗り換えはおそらく不可能! あと1本早い紀州路快速に乗れていれば……と惜しいところです。なお、こちらも特急の乗り継ぎには変化はありません。