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ファンの直径が世界最大

 航空機エンジン大手のロールス・ロイスは2023年5月18日、開発中の大型商用ジェットエンジンである「ウルトラファン」の技術実証機に行った最初のテストが成功裏に終わったことを発表しました。


低排出ガス燃焼システムをテストするロールス・ロイス所有機(画像:ロールス・ロイス)。

 テストは同社がイギリスのダービーに所有する、世界最大の屋内航空機エンジン試験施設「テストベッド 80」で行われました。なお、燃料には持続可能な航空燃料 (SAF)を使用したとのこと。

 ウルトラファンは、ロールス・ロイスで最大となるエンジンで、これまでと構造の異なるファンブレードを採用しています。航空機エンジンメーカーが全く新しい構造のエンジンをテストするのは54年ぶりだとか。

 既存の同社製大型航空ジェットエンジンである「トレントXWB」よりも大型でありながら、燃費は25%向上しているそうです。2030年代に予想される新しいナローボディおよびワイドボディ航空機に搭載する計画とされています。

 なお、ファンの直径は3.6mとのことで、現在運用されている世界最大の商用エンジンであるゼネラルエレクトリック製のGE9Xの直径3.2mを上回ることになります。