東京株式(大引け)=93円安と反落、利益確定売り優勢の展開に

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 21日の東京株式市場で日経平均株価は反落。前日の米国市場が下落したことから、東京市場も高値警戒感が台頭し軟調な展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比93円20銭安の2万8564円37銭。プライム市場の売買高概算は10億5303万株。売買代金概算は2兆5650億円となった。値上がり銘柄数は797と全体の約43%、値下がり銘柄数は938、変わらずは100銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが前日比110ドル安と3日続落。決算が嫌気されテスラ<TSLA>が急落したほか、経済指標の内容を警戒する売りが膨らんだ。これを受けた東京株式市場で日経平均株価はマイナス圏でスタートした。売り一巡後は値頃感からの買いも入り、一時120円超上昇し年初来高値を更新する場面があった。しかし、上値では利益確定売りに押され、再びマイナス圏に転じ、後場にかけて軟調な値動きが続いた。自動車株や銀行株などが安い一方、半導体関連などハイテク株がしっかり。

 個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>が安く、日産自動車<7201.T>やトヨタ自動車<7203.T>が値を下げた。ソフトバンクグループ<9984.T>やファーストリテイリング<9983.T>が軟調で、キーエンス<6861.T>やオリエンタルランド<4661.T>、日本製鉄<5401.T>が売られた。ソニーグループ<6758.T>やニデック<6594.T>、ソシオネクスト<6526.T>が下落した。

 半面、レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>が値を上げた。メルカリ<4385.T>や日立製作所<6501.T>、任天堂<7974.T>が上昇。東京ガス<9531.T>や東京電力ホールディングス<9501.T>が堅調だった。

出所:MINKABU PRESS