ブツ切れの″第三阪奈道路″いつ全通?「清滝生駒道路」進行中 山奥にのびる橋脚
四條畷〜木津の重要路線が着実に4車線バイパス化しています。
四条畷市内はほぼ完成済み
工事が進む生駒市内の国道163号バイパス「清滝生駒道路」(画像:Google Earth)。
国道163号は大阪市から門真市・四條畷市を経由し、奈良県生駒市北部から京都府木津川市へ入り、そのまま東進して三重県の名阪国道へ抜ける重要なネットワークです。
しかし道路は長らく2車線で山間部は道幅が狭く、四條畷〜生駒でも複数の渋滞ポイントがあります。これを4車線確保を主とした高規格化改良が「清滝生駒道路」です。
現在開通済みなのが、四條畷市役所付近からJR学研都市線をまたぎ、いよいよ生駒山地の山越えに差しかかる部分から、上り切った先の下田原ランプまで。2014年までに「清滝第一・第二トンネル」でクネクネとした旧道をバイパスする4車線道路が完成しています。
下田原ランプで立派な道路は突然途切れ、そこから約3km先の富雄川を渡る高山大橋までが工事中です。高山大橋は4車線分の幅が確保され、側道部が2013年に開通しています。そこから京都府境までは、まだ調査設計などの段階です。府県境の鹿畑地区では、南側に近鉄けいはんな線の終着駅・学研奈良登美ヶ丘駅が近接しています。
工事は、時間のかかる橋梁の橋脚工事などが優先で進められ、現地では橋脚や橋台が姿を現してきています。下田原ランプから天野川を渡る下田原東ランプまではおおかたの盛土・高架が完成に近づいている状況です。完成めどに関する発表はまだありません。
京都府側では「精華拡幅」として、現道の4車線化を主とした工事が進んでいます。府道・奈良精華線との交点部は立体交差化が完了し、渋滞が発生していた乾谷交差点はスムーズになりました。木津中心街は「木津東バイパス」と新たな木津川の橋「東中央線」の完成で東側にバイパスされています。