ビル無くなってる…!「モノレール浜松町駅」真の姿が明らかに ″空き地にポツン″からどう変化?
浜松町駅周辺が、再開発工事で大きく変化しています。世界貿易センタービルは解体が完了し、ビルの中にあった東京モノレールの駅舎が「むき出し」状態となっています。
高層ビルの影に隠れていた「4本足」
浜松町駅周辺が、再開発工事で大きく変化しています。JRの駅西側では、40階建ての世界貿易センタービルが完全に解体されたことで、そのなかにあった東京モノレールの駅舎が「むき出し」状態となっています。
周囲で再開発が進むモノレール浜松町駅(乗りものニュース編集部撮影)。
モノレール浜松町駅は南北で異なる形をしています。南側の連続アーチ形屋根の部分が、1964(昭和39)年の開業時からある駅舎です。北側に張り出し、巨大な「東京モノレール 羽田ヘは待たずに乗れるパノラマライン」という文字が書かれた部分は、1970(昭和45)年の貿易センタービル開業後に完成しています。
北側の増築部分は、貿易センタービルに張り付くような形で、ビル陰に隠れた存在でした。しかしビルが消滅した現在、半世紀以上の歴史を経てはじめて、広い空地に、長い足を伸ばしてぽつんと空中にたたずみ、「全身で太陽光を浴びる」姿を見せています。
この風景もリニューアル工事が始まると、見納めとなります。東京モノレールの広報担当によると、まずは北側の「1・2階部分の何もない空間」に新ビルの建築を進め、完成するとそれを支えにして、ホーム部分のリニューアルへ移るとのこと。南側も同様に、まずは下の階から順次改築を進めていくとしています。
ことし6月から足場が組まれはじめ、いずれは「東京モノレール 羽田へは…」の文字も見えなくなっていきます。
浜松町駅は今後、いつどうなるのでしょうか。まず2026年度が節目で、新たな貿易センタービルと、JR北側の3階レベルの「北口自由通路」、JR南側に増設される「南口自由通路」が全面供用開始となります。モノレール浜松町駅の新駅舎(モノレール棟)の完成は、2029年度の予定となっています。
モノレール駅とビルが直結していた中央改札からは、中央広場・ステーションコアというペデストリアンデッキが整備されます。狭い場所にあって東西南北がさえぎられていたモノレール浜松町駅は、再開発後、逆に駅舎から東西南北へまっすぐ抜けられる構造に生まれ変わる予定です。
モノレール浜松町駅の構造については、同広報担当は「すでに発表しているパース図のとおり、現在と同じ、線路1本にホーム2面という形のままで、新しくします」と明言しています。