悲願の渋谷駅「田園都市線〜宮益坂直結」開発スタート 迷宮の「東端の改札」超便利に
宮益坂に渋谷駅直結の地下連絡通路が!
再開発事業が決定
宮益坂下交差点(乗りものニュース編集部撮影)。
東京都は2023年4月12日(水)、都市計画「宮益坂地区第一種市街地再開発事業」を決定したと発表しました。
この再開発事業は、渋谷駅東側の「宮益坂下交差点」北東角および南東角のエリアで行われるものです。北東角の「A街区」には地上33階・地下3階の複合ビルが、南東角の「B街区」には地上7階・地下2階の商業ビルが建つ予定です。
この再開発では、これまで一筋縄ではいかなかった「渋谷駅〜宮益坂」の移動をシンプルにする、重層的な通路が実現します。
まずは「上空通路」。A街区からB街区へ、宮益坂をまたぐデッキが伸び、さらに南下して「スカイウェイ」につながります。この「スカイウェイ」は渋谷駅の東西を横断する巨大な自由通路で、JR渋谷駅の上空を覆い隠すようにまたいでいき、道玄坂上〜宮益坂上を直結する予定。一部がすでに「渋谷ヒカリエデッキ」として開通しています。
次に「地下広場」。A街区〜B街区をつなぐように、宮益坂の地下にスペースが生まれます。この地下広場は、東急田園都市線・地下鉄半蔵門線の東端に位置する「宮益坂東改札」に直結する計画です。
これまで宮益坂東改札を出るとすぐ目の前に壁が立ちはだかり、そこから宮益坂へは複雑怪奇な動線となっているため、「意図した場所に出られない」と利用者を悩ませる存在でした。
その宮益坂東改札が、直感どおりの「宮益坂へのゲートウェイ」として、「改札を出てまっすぐ進めば宮益坂へ出られる」構造になります。
完成予定は、今回公表された事業概要には明記されていませんが、都市計画素案では2028年度めどとされています。
現在急ピッチで進められているスクランブルスクエア周辺の再開発工事。念願のJR渋谷駅東西自由通路に加えて、地下の移動網もさらに便利になっていきます。