うち自分ところで全部使えるやん?

JR西日本 水素利活用の検討へ

 JR西日本が「水素」のフル活用に乗り出します。2023年4月12日(水)、水素利活用の実現に向けて検討を開始すると発表しました。


水素利活用のイメージ(画像:JR西日本)。

 駅などの鉄道施設を活用した“総合水素ステーション”を設置し、燃料電池列車やバス、トラック、乗用車などに利用するといいます。海外から船で運ばれた液化水素をステーションまで輸送し、線路敷のパイプラインを通じて車両基地へも水素を供給するほか、ステーションがJR貨物の貨物列車による水素輸送の拠点にもなるということです。

 燃料電池列車については、軽油を燃料とするディーゼルエンジンの気動車の将来的な置き換えを目指し開発を進めていくとのこと。JR西日本は、「当社が水素の利用や供給、輸送といったサプライチェーンに関与する水素のプラットフォーマーとなることで、地域の水素利活用展開およびCO2排出削減への貢献をめざします」としています。

 また、こうした水素の利活用を見越し、JR西日本は姫路港などの次世代エネルギー導入や脱炭素化を目的とした兵庫県の産官学連携組織である「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート推進協議会」に参画してきました。同協議会が取りまとめた「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画骨子」には、燃料電池列車の導入拠点箇所として姫路駅が、水素ステーションの設置場所として姫路貨物駅(ひめじ別所駅)が指し示されています。