5月20日デビュー「737系」北海道・室蘭本線で運行開始 電車化で「最大17分短縮」ダイヤへ
キハ143形はついに置き換えられます。
速達化&乗り継ぎ便利に
新型車両737系電車(画像:JR北海道)。
JR北海道は2023年4月13日(木)、新型電車「737系」の運行開始にあわせたダイヤ改正の内容を発表しました。ダイヤ改正は5月20日(土)です。新車の運用線区は室蘭本線の苫小牧〜室蘭間65.0kmです。
737系は通勤形の交流電車でワンマン運転に対応。「通勤形ワンマン電車」は同社初となります。最高速度は120km/h、座席はオールロングシート、最大6両まで併結できます。
外観は、地域の移動手段として通学や通勤で日常的に利用されることを鑑み、優しさが感じられ、親しみやすく明るく若々しい「さくらいろ」をイメージ。前面部は黒色をベースとし、視認性向上を目的にコーポレートカラーのライトグリーンと警戒色の黄色を入れたデザインです。
内装は外観と同様、優しさが感じられるデザインに。乗降ドアは淡いピンク色、座席は北海道内に咲く色とりどりの花をイメージし、ドットをちりばめたデザインとなっています。
1990年代初頭から走っていたキハ143形は、室蘭本線でいよいよ全車が置き換えられます。さらに新型気動車H100形も、一部をのぞいて置き換えられ、当該区間の普通列車は原則として電車が走ることとなります。
気動車から電車に置き換えられることでスピードアップが図られ、同日にダイヤ改正を実施。室蘭〜苫小牧間は最速で55分となり、短縮効果は最大17分となります。また、東室蘭や苫小牧では接続できるダイヤが増え、乗り通しの利便性が高まります。