Windows 11でデスクトップにアナログ時計を表示する! Windows 7のガジェットを使っていた人にも朗報

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Windows 7時代、デスクトップに時計や天気、カレンダーなどを表示できる「ガジェット」という機能があった。しかしその後、ガジェット機能は提供されなくなり、便利に利用していた筆者は路頭に迷ったものだ。

天気は、3時間刻みで確認できるサイトで確認する習慣が付いた。
カレンダーは、いろいろと多忙になってきたこともあり、常にGoogleカレンダーを開いてその日だけでなく、翌日や今週のスケジュールを確認するようになった。

一番困ったのは時計。
時計は1日に何十回も見るので、素早く確認できないと困る。
もちろんタスクバー右下には表示されているが、なにぶん表示が小さい。
しかもデジタル表示。
筆者のようにデジタル時計が普及する前に時計を見る習慣が確立された人間には、どうしてもアナログ時計の方が感覚的に時間を把握しやすい。

いま何時何分であるかというより、
針の角度で自分のスケジュールに照合した時の時間の経過具合や、夜寝るまでにあとどのくらい猶予があるか、こうした時間を塊として量的に捉えることができるからだ。

そして代替方法をいろいろ調べた結果、たどり着いたのが今回紹介する「YTClock」というフリーソフトだ。


YTClockをデスクトップに表示した状態


YTClockは、実行ファイル(exe)をダブルクリックするだけで起動する。
このソフトはインストール不要のため、レジストリーを汚すこともない。

この時計を利用することにした決め手は以下の3つ
1)任意の位置に置け、半透明で邪魔にならない
2)画面キャプチャー時に非表示、そして再表示の操作が簡単
3)デザインが美しい

1) については、
「Ctrl」キーを押しながらドラッグするだけで任意の位置に移動できる。
また半透明なので、ソフトなどを全画面表示しても下が透けて見えるため重なって表示されていても気にならない。さらに下に表示されたソフトの操作も可能だ。
YTClockを操作するときには「Ctrl」キーを押しながら行うことが多いので、「Ctrl」キーを押していなければ通常通り重なっている下のアプリの操作ができるというわけだ。

2) については、
「Ctrl」キーを押しながら時計上で右クリックするとメニューが表示されるので、「最小化」を選べばタスクトレイに収まり、画面上は非表示となる。
再表示したい場合はタスクトレイのアイコンを右クリックし、「元のサイズに戻す」を選べばよい。


最小化するとタスクトレイに収納される



元に戻すのも簡単


今回、この記事を書くに当たっていろいろ操作してわかったのだが、タスクトレイに収まっているときも、きちんと現在の時刻を表示している。赤い点は秒針を表している。
こんなに小さいながら秒数までわかるのは、なんだか愛らしい。
筆者にとっては、同じ小ささでもデジタル時計より、こちらのアナログ時計のほうが針の角度で時間を感覚的に把握できるので好ましい。

3) については、
見ていただければわかるだろう。
とにかくシンプルでかつ美しい。
さらに、「Ctrl」キーを押しながら時計上で右クリックして表示されるメニューから「カスタマイズ」を選択するとダイアログが表示され、さまざまなテーマが設定できる。


こんなデザインも選べる



筆者は「Glass」というテーマがお気に入り


テーマを選ぶだけでなく、針の色や長さ、背景の画像など細かいカスタマイズも可能だ。
ダイアログの「オプション」シートには、「ログオン時に自動的にYTClockを起動する」機能がある。筆者はこれをオンにして、Windowsが起動すると同時に時計も表示されるように設定している。

正式なWindowsの対応バージョンは不明だが、筆者は現在、Windows 11上で問題なく使っている。
デジタル時計は見づらい、タスクトレイの時計は小さすぎる、などと感じている人はぜひ使ってみてほしい。




執筆 内藤由美