25日、日本代表の練習に久保建英が復帰した。久保は帰国した後、コロナの陰性判定が出ず、ホテルの部屋で過ごし、24日にチームが都内に移動した後は1人でトレーニング場に来ていたという。

強気な姿勢はいつもどおり。ワールドカップ後、初めての日本代表での対応ということでワールドカップに関する質問が出ると、「僕は多分ワールドカップの時とはもう別人」「あんまり過去の話はもうしたくない」と素っ気なく返す。

だがチームが若返って同世代が増えたことについても合流前に考えを巡らせていた。

「今までだったら、僕が多少わがままなことをしても、ピッチ内外で優しく見守ってくれる選手がたくさんいました。逆に今度はピッチ内外で自分の立ち振る舞いっていうのも意識していかなきゃいけない」

そして「お互いを知ってるのは大事ですけど、それよりも個々の実力が大事。いくら連携ができてても、それぞれが小粒だったら意味ないので、そこは僕たち若い世代もしっかり1人ひとりが個人で勝負できるようになっていけたら」と気を引き締めていた。

久保には別の変化も見て取れた。これまではサッカー以外の質問に関しては「サッカーに関することにしてください」と突っぱねてきた。だが囲み取材の終わりに久保があごひげを伸ばしていることについて「ヒゲ、いいね」という声が飛ぶと、「ヒゲ?」と言いながらも軽く会釈。大舞台を経て、その後スペインリーグで活躍したことで余裕が生まれているのかもしれない。


【文:森雅史/日本蹴球合同会社】