また登場「JR在来線の短距離特急」車両も大変化「たった49分」の列車とは
3月のダイヤ改正で、「JR在来線の短距離特急」に新たな列車が加わりました。どこを走る列車なのでしょうか。
特急「あかぎ1号」が「JR東日本最短特急」に
2023年3月18日(土)のJR各社のダイヤ改正で、高崎線特急に上野発鴻巣行き「あかぎ1号」が設定されました。この列車の走行距離は46.7km で、特急列車としては 50kmにも満たないかなりの短距離となります。
「あかぎ」で運行されるE257系(乗りものニュース編集部撮影)。
JRの在来線定期列車の短距離特急は、国分〜鹿児島中央間の区間運転がある「きりしま」の33.7kmや、東京〜八王子間で運行されている「はちおうじ」と博多〜直方間の「かいおう」(ともに47.4km)などがあります。
JR東日本定期列車の最短特急となった「あかぎ1号」。もともとは「スワローあかぎ1号」として上野〜本庄間で運行されていましたが、今回、運行区間が上野〜鴻巣間に短縮され、列車名も「スワローあかぎ」から「あかぎ」に変更されました。あわせて、車両も651系から、房総特急で使用されていたE257系に置き換えられています。
「あかぎ1号」は上野駅を18時に発車し、鴻巣駅には18時49分に到着します。平日のみの運転で、他のJR在来線短距離特急と同じく、レジャー需要を見込んだ都市間特急というよりは、「通勤ライナー」の色が強い列車です。なお「あかぎ」の名を冠しているにも関わらず、赤城山がある群馬県には行きません。
なぜ今回、運行区間が本庄から鴻巣へ短縮されたのでしょうか? JR東日本によると「ご利用が低い区間の運転を見直し、車両、乗務員といった経営資源の最適化を図っています」(大宮支社)とのこと。そのうえで、「着席を希望する鴻巣以北のお客さまについては、前後在来線の普通列車グリーン車に余席があるため、そちらの着席サービスのご利用をお願いいたします」としています。
ちなみに臨時特急列車まで含めると、短距離の特急は「A列車で行こう」が36.5km、「指宿のたまて箱」が45.7kmなど、いくつか存在します。
※一部修正しました(3月25日10時30分)。