その手があったか車中泊!

地域の課題解決に「日産キャラバン」1台あれば?

 日産は2023年3月20日、青森県津軽圏域14市町村を束ねる地域連携DMO「クランピオニーつがる」と販売店の日産サティオ弘前の三者にて、同地域の観光促進に向けた連携に関する協定を締結しました。日産「キャラバン」を提供するなどして、車中泊をベースとした域内観光プランの実証実験を行うとしています。


車中泊の旅で提供される日産キャラバン マルチベッド(画像:日産)。

 弘前市を中心に北は中泊町、西は深浦町にまたがる津軽圏域14市町村では、広範囲に点在する観光地を観光客が自由に効率的に移動できないといった相互間の2次交通の問題や、宿泊施設の不足が課題だといいます。「全国各地のDMOにて行われている観光施策の事例と差別化された個性ある取り組みが必要」とも考えられているといい、そこで着目されたのが「車中泊」でした。

 日産は今回、車中泊用の純正オプションを用意した「キャラバン マルチベット」を提供。キャンピングカーとは異なり車体も一般的な乗用車サイズであり安心して運転できる点でも、今回の取り組みに最適だそうです。

 実証実験は6月2日から7月2日まで実施。1泊2日と2泊3日で3つずつツアープランを設定し、各地域の名所名跡の訪問、観光体験などとともに、オートキャンプ場やアウトドア施設で車中泊するといいます。18組36名を想定して募集をかけ、参加費用は1泊2日でひとり2万円、2泊3日でひとり3万円(税込み)だそうです。

 日産はすでに2022年、茨城県高萩市と同様の協定を結んでいます。今後も車中泊を通じた観光事業の活性化に取り組むということです。