悪名高い区間を丸ごとバイパスします。城陽〜国道163〜奈良市街に新たな南北軸です。

本体工事に着手の見込み


木津川を渡る道路は開通済み。ここへ北からバイパスがつながる(画像:Google Earth)。

 国土交通省 近畿地方整備局が2023年度の事業計画を発表したところによると、京都府南部で進められている国道24号のバイパス「城陽井手木津川バイパス」について、橋脚の設置工事に入っていく見込みだとしています。

 城陽井手木津川バイパスは、建設中の新名神・城陽スマートICから南下し、木津川市の国道163号へ直結する11.2kmの道路です。

 国道24号は京都と奈良をむすぶ幹線道路ですが、城陽〜木津では木津川堤防上の狭い2車線であるほか、川と山に挟まれた狭い地形で並行道路もない「ボトルネック」状態で、慢性的な渋滞ポイントとなっていました。

 それを一気にバイパスするのがこの城陽井手木津川バイパスです。新名神の利用者にとっても、城陽スマートICから一気に奈良市の手前までアクセスできる道路となります。

 国道163号から先は、木津川を渡る新しい橋とともに「東中央線」として2020年に開通済み。さらに城山台の学研都市地区も4車線で抜けていき、最終的に近鉄奈良駅西側の高天交差点までがつながっています。バイパスが全通すれば、新名神から奈良市街を直結する新しい南北軸が完成することとなります。

 事業化は2019年度。そこから用地取得や地盤改良などが進められてきましたが、予算案が了承されれば、いよいよ本体工事に入っていきます。