漁業調査船のフラッグシップ「開洋丸」水産庁に引き渡し 三菱重工・玉野
定けい港は東京です。
30年以上働いた先代の後継として
三菱重工は2023年3月13日(月)、グループ会社の三菱重工マリタイムシステムズ(岡山県玉野市)において、水産庁向けの新たな漁業取締船「開洋丸」(かいようまる)の引き渡し式を実施したと発表しました。
水産庁向けの新たな漁業調査船「開洋丸」(画像:三菱重工)。
「開洋丸」は、国際海域を含め季節を問わず、高精度かつ確実な水産資源調査を実施できるよう、「調査能力の維持・強化」「長期航海にも適応する居住環境の確保」「操船システムの採用による効率化」を追求した仕様となっているとのこと。また、機器のメンテナンス性を考慮した設計に基づき建造されているのも特徴だといいます。
船体サイズは、全長87.55m、幅14.0m、深さ6.4m、総トン数2512トンで、定員は53名(職員15名、部員18名、その他20名)とのこと。主機関は過給機付きの4サイクル中速ディーゼル(約2207kW)を2基搭載しており、航海速力15ノット(約27.78km/h)以上で、航続距離は約1万2000海里(約2万2224km)を有します。
1991(平成3)年7月31日に竣工した先代「開洋丸」の後継として建造されており、外洋の荒天域においても十分な耐航性を有する船型で、水産庁の漁業調査におけるフラッグシップとして先代同様、水産資源や海洋環境調査などに従事する予定です。