オレステス・デストラーデ氏(左)とTBSで解説に来ていた槇原寛己氏【写真提供:TBS】

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マイアミでの日本代表の練習を訪問

 野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は19日(日本時間20日)、米マイアミのローンデポ・パークで初練習を行った。球場には、西武で活躍したキューバ出身のオレステス・デストラーデ氏も来場した。

 現役時代は秋山幸二、清原和博との「AKD砲」と呼ばれ、日本を代表する助っ人として人気を誇った。「THE ANSWER」の取材に、日本への愛と注目すべき選手について、時折日本語を交えて語ってくれた。(取材:THE ANSWER編集部:鉾久 真大、宮内 宏哉)

 ◇ ◇ ◇

――今回、ローンデポ・パークに来た目的を教えて下さい。

「今はタンパに住んでいるけど、キューバから来た後、マイアミで育ったんだ。だからマイアミが私にとって幼少期の街。それから私はフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)でプレーしていたんだ。今年で……30ネン、マエデショ? 1993年だから30周年だよね。

 私には3つの国がある。キューバ人だし、アメリカ人だし、あと日本人。日本のことが大好きなんだ。彼らが勝ち進んでくれてとても興奮している。驚きはないけどね。決勝まで進むと予想していたんだ。今日は日本代表を応援するために来た。帽子を見てごらん(※『忍者』と書かれた帽子を指差す)。米国代表でもなく、キューバ代表でもなく、日本代表だ!」

――西武で本塁打王3回、打点王2回など輝かしい実績を作りましたが、日本のことを今も大好きでいてくれているのですね。

「ああ! いまでも良くしてくれているからね。大ファン、マダマダ、オウエンシテルデショ」

――WBCは第5回大会。デストラーデさんの勝ち上がり予想は当たりましたか?

「私の(決勝の)予想は日本対ドミニカ共和国だった。でもドミニカは負けちゃったから、たぶん日本対米国になるかな。日本はメキシコに勝たないといけないし、米国はキューバに勝たないといけないけど。チャンスあるね」

印象に残った日本代表選手「4人ピッチャー。すごい」

――ここまで日本の戦いは全て見られているそうですが、どの選手が印象に残りましたか?

「もちろんショウヘイ(大谷翔平)、ショウヘイね。あと〜、ケンスケ!(近藤健介) 良いバッターでしょ。ケンスケ、良いバッター。あとヨシダさん(吉田正尚)。あと4人ピッチャー。ユウちゃん(ダルビッシュ)。ショウちゃん(大谷)。ロウキちゃん(佐々木朗希)。ヤマモトさん(山本由伸)。4人ね。すごい。あとイトウ(伊藤大海)」(※全て日本語)

――投手陣の充実は出場国屈指と評判です。

「ピッチングに関しては、このWBCで日本がナンバーワン。バッティング、アメリカすごいね。ベネズエラも強い。でも、マケタデショ。ただ、日本はバッティングも良い」

――あなたの全盛期時代なら、日本の投手を打てますか?

「オフコース。モチロン! ノモも打ったし、イラブやムラタチョウジも打った。あの当時も良い投手が日本にはたくさんいたんだ。オカバヤシ、ササオカ、マキハラ!」

――1990年の日本シリーズでデストラーデさんが特大3ランを放った槙原寛己さんも、球場に来ていますね。

「いた? ウソヨ! ほんとうですか? どこ? オーマイガー、会いにいかないと!」

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)