年齢を重ね、できるだけラクに片づけられるスッキリとした家で過ごしたい、と考えている人も多いのではないでしょうか。「ダイニングテーブル中心の生活にしたら、暮らしが大きく変わりました」と話すのは、現在50代の整理収納コンサルタント・瀧本真奈美さん。ここでは、瀧本さんが変えたことを教えてもらいました。

50代、ダイニングテーブル中心の生活を始めました

ライフステージが変わるのに合わせて、インテリアも随分変化してきました。

【写真】以前のリビング。大きな家具が並んで圧迫感が

体調面のことを考えて床に座らない生活になり、早5年。冬になってもこたつを出さない分、TV前には長らく大きなソファを置いていました。ここにきて、もっと居心地よく過ごせたらと思い立ち、リビングにダイニングテーブルを置いてみることに。

●1．以前のリビングは…

TV前には大きなソファ、すぐ後ろにはダイニングテーブルといったように、リビングとダイニングを別々に使っていました。

狭くなってしまうので、ソファ前にテーブルはなし。ゆっくりと飲み物を置いておく場所もなく、少し落ち着かない状況でした。そのうえ、大きな家具が並び、圧迫感や掃除のしづらさも感じていました。

●2．リビングとダイニングを同じ目的で使う

リビングにはソファ、ダイニングにはダイニングテーブルセットを、といつからか決まり事のように配置していた家具ですが、いっそまとめてしまおうと考えました。

食事もくつろぎも、家カフェ時間もすべてここで完結すればスペースは少なくすむ。そう考えて、リビングダイニングにすることを決断しました。

●3．居心地のよさを大切に

長くゆったりと座れることと、今後長い期間使うことを考えて、昨年からダイニングテーブルセット選びを始めました。

（1）　流行り廃りが少ないもの
（2）　飽きがこないもの
（3）　肌触りのいいもの
（4）　圧迫感を出さないもの
（5）　癒しを感じるもの

これらを考慮して、カリモクのアイテムを選びました（元々使っていたソファも半分使用しています）。

●4．どう変わったのか？

リビングにダイニングテーブルを置いたことで、床に対する家具面積がぐっと減り、開放感が感じられ気持ちにもゆとりが出ています。

当然掃除もしやすくなり、サッときれいにできるように。年齢を重ねて億劫に感じていた掃除も、また楽しくなりました。以前はダイニングテーブルではただ食事をするだけだったのですが、今は食事後にゆっくりとテレビを観る、コーヒーを飲みながら夫婦で会話をする、そんな時間も増えています。

●5．今の暮らしをアップデートする

減らすこと、持たないことに意識が向きがちな昨今ですが「今を楽しむこと」も大切な時代なのではないかと思っています。

年齢を重ねれば、着る洋服もはく靴も変わるように、暮らしもまた、今の自分たちに合ったもの選びや暮らし方があるのでは？　と考えています。

家具を置きたいけれど、部屋が狭い、圧迫感が出てしまう、もっと掃除を楽にしたい、そんな悩みのある方に参考にしていただけると嬉しいです。