猫の一生にかかる費用は平均で約264万円。猫の飼い主3000名に対する調査

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 R&Cは2月17日に、同社の運営する「R&Cマガジン」が猫の飼い主3000名を対象に実施した、毎月の食費・トイレ代、突発的な医療費など「猫にかかる費用」に関する調査の結果を発表した。同調査は、2021年以前より猫を飼っている20〜60代の男女に対して、2022年12月16日〜27日の期間に行われている。

 調査結果によれば、猫の一生にかかるお金は平均264万6956円であることがわかった。

 日常的にかかる費用のうち、猫の食費(主食/おやつ)にかかる費用は月額3000円ほどで、一生で計算すると約64万円と試算される。

 猫砂をはじめとしたトイレまわりの費用は月額2000円ほどで、一生では約36万円に達する。

 爪とぎ、シャンプー、おもちゃといった消耗品にかかる費用は月額1200円ほどで、一生では約22万円かかる。

 医療費は個体差があるものの、一生では約46万円かかると見込まれる。

 調査対象者が飼っている猫のうち、ワクチンを接種しているのは50.3%で、接種頻度は1年に一度が多くを占めている。一度のワクチン接種にかかる費用は3001円〜6000円が最多で、一生では約6万7000円と見込まれる。

 調査対象者が飼っている猫のうち、健康診断を受けているのは約60%で、頻度は1年に一度がもっとも多い。健康診断にかかる費用は、1回あたり1万円以内がほとんどで、一生では約11万円に達する。

 地域や住宅環境で異なるものの、冷房にかかる費用は月額では約5000円、一生では約26万円となっている。

 暖房費用は月額で約6000円、一生では約39万円に達する。

 猫タワー、猫ベッド、爪切り、食器、トイレ本体といった、猫関連の必需品にかかる費用は、飼い主の嗜好やお財布事情によって差があり、1万円以内に収める人が多い一方で、10万円超かける人もみられた。平均では約2万3000円ほどとなっている。

 去勢や不妊手術にかかる費用は、5001〜2万円という回答が最多となり、去勢手術か不妊手術か、また動物病院によっても異なるが、平均では約1万9000円となった。

 現在、飼っている猫と出会ったきっかけは、保護猫団体などからの譲渡(39.4%)がもっとも多く、ペットショップなどからの購入(22.5%)がもっとも少ない。

 猫を「購入」した人に、購入費用を尋ねたところ、品種や購入元によって大きく異なるものの、平均は約18万円となっている。一方で、70万円以上という回答もみられた。

 猫を「譲渡された」人に、譲渡に関連した費用を尋ねた質問では、0円というケースが多いものの、譲渡元によっては費用がかかるケースもあり、平均では約4000円となっている。

 ペット保険の加入状況について尋ねたところ、未加入は約76%、加入している人は約24%と、大多数が未加入だった。加入している場合の費用は、一生で約55万円となる。

 猫のいたずらなど、予想外のトラブルでお金がかかったことがあるかを尋ねた質問では、家具などの修繕費用がかかったという回答が目立ち、10万円を超えたという回答が数多く寄せられた。