三菱の新型「デリカミニ」実車初公開! サバイバル仕様も同時披露! 注目の軽SUVが5月発売
オフロードが似合う! 「デリカらしさ」を受け継いだ新型軽「デリカミニ」
三菱は2023年1月13日から15日まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「東京オートサロン2023」会場で、5月発売予定の新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を初披露し、あわせて同モデルをベースにしたカスタムカーも2台出展しました。
アウトドア派から根強く支持されるデリカシリーズの弟分として誕生した新型デリカミニについて紹介します。
最近多くのメーカーが開設する新型車のティザー(正式発表前の事前告知)サイトといえば、ぼんやり車体が見えたり、モチーフだけチラ見せさせたりして、わくわくドキドキさせる演出が一般的です。
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しかし三菱は太っ腹でした。ティザーとはいえ、2022年11月の初公開時からほぼ全身の姿も丸見えで新型車のデリカミニを見せてくれて、大いに期待を高めてくれたのです。
そんなデリカミニの実車がいよいよ東京オートサロン2023でお披露目されます。どのようなクルマなのでしょうか。
三菱の「DELICA(デリカ)」は、1968年に発売された老舗ブランドです。1979年に2代目となる「デリカスターワゴン」、1986年に3代目デリカスターワゴン、1994年に4代目「デリカスペースギア」、そして2007年に5代目となる「デリカD:5」へと進化してきました。
現行デリカD:5の「4WDオフロードミニバン」という唯一無二の存在は他の追随を許さず、独自のポジションを確率しています。
そのデリカD:5の兄弟が新しく生まれました。それが新型デリカミニです。デリカD:5ゆずりの力強いスタイリングを受け継ぎながら、使い勝手の良い軽スーパーハイトワゴンとして登場します。
スタイリングからは“デリカ”らしさをしっかり受け継いでおり、タフさも演出しています。
東京オートサロン2023会場に出展された車両(4WDモデル)のボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1830mm、ホイールベース2495mm。
現行型の軽スーパーハイトワゴン「eKクロススペース」(4WD)と比べ全高が30mm上がっていますが、これが最終スペックかどうかは現段階では明らかにされていません。
そしてインテリアは、軽スーパーハイトワゴンの使い勝手の良さを存分に生かした造りとなっていて、日常からアウトドアまでカバーしてくれそうです。
三菱によると、新型デリカミニは2023年5月より正式発売を開始する予定で、1月13日からは早くも先行予約が開始されました。
設定グレードは4タイプ。660ccの自然吸気エンジン車と同ターボ車が用意され、消費税込み価格は約180万円から約225万円の予定とのことです。
そんな新型デリカミニを、早くもカッコよくカスタマイズした車両が東京オートサロン2023でデビューしました。
詳しくチェックしてみましょう。
正式発売間近の新型「デリカミニ」に早くもカスタムモデル登場
今回のオートサロンでの三菱ブースは「次の時代の、次の冒険を。」をテーマに掲げています。その中でも注目を浴びるのは、新型デリカミニとデリカD:5の“デリカ”シリーズです。
ベースとなる新型デリカミニは新色の「アッシュグリーンメタリック×ブラックマイカ」という森に馴染むアースカラーを身にまとっています。フロント・サイド・リアにガーニッシュを装備し、アウトドアを意識させてくれます。
まぶたを少し閉じたように見えるフロントマスクが愛嬌を振りまいてくれますね。
そんな新型デリカミニをベースにして、アウトドアブランドとして絶大な人気を誇る「Coleman(コールマン)」とコラボをしたのが「デリカミニ×Coleman(デリカミニ ミーツ コールマン)」です。
最新のColeman製品とベストマッチするグレーとベージュを掛け合わせた「グレージュ」カラーは、新型デリカミニのライナップには無いオリジナルカラーが塗られています。
車体にはColemanのブランドロゴであるランタンマークを施したほか、グロスブラックを基調としたフロントマスクやテールゲートガーニッシュをあしらい、デリカらしさをより強調しています。
また足元のトーヨータイヤ製オフロード系タイヤ「オープンカントリー」のホワイトレターも、アウトドア感をより強めています。
インテリアに目を向けると、1名が就寝可能なCRAFTAOI製のHINOKI シングルベッドキットがインストールされ、昨今注目されている「車中泊」にも対応しています。
荷室内のIPF製サイドストレージパネルにLEDランタンなどをぶら下げれば、新型デリカミニがたちまち自分だけの基地になりますね。テントやタープなどはルーフラックのBOXに入れておけば、車内も広く使えて快適です。
新型デリカミニのカスタマイズの提案としてもう1台、「デリカミニSNOW SURVIVOR(スノーサバイバー)」も展開しています。
こちらは“サバイブ”という名前が示す通り、より雪深いところにも行けそうなカスタマイズが施されています。
オリジナルの等高線が描かれたラッピングが、山に向かうぞという気持ちを高めてくれ、DANSYAQ フロントバンパーガード、IPF製のワーキングランプ、オートフラッグス製BUSTERSのルーフラックとリアラダーといった本格的なヘビーデューティさを醸すパーツを装着することで、ワイルド感もいっそうアップしています。
またPADOKKUのPOSオリジナルリフトアップキットによりリフトアップされたデリカミニならば、どこへでも行けそうな雰囲気です。
インテリアにはColeman仕様と同じHINOKI シングルベッドキットが装備されているので、雪中車内泊もできるかも、と思わせてくれます。
隣に並ぶ兄貴分の「デリカD:5 SNOW SURVIVOR」も同じような仕様となっており、同じく等高線が描かれたラッピングに身を包み、オートフラッグスのGOQBUTO-R IIIフロントバンパーガードや、BUSTERSのルーフラックとリアラダーでワイルドかつ精悍な雰囲気を造り上げています。
キャリアの四方にはIPFのワーキングランプが装備されているので、夜間の作業も安心して行えます。
BATLIEZリフトアップキット「VFCA」でリフトアップされ、トーヨータイヤのオープンカントリーが組み込まれた足回りならば、デリカD:5の優れた走破性とあいまって未知なる冒険もなんなくクリアできそうです。
インテリアにはMADLYSのベッドキットがインストールされているので、こちらも車中泊が可能な仕様となっています。
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デリカD:5と新型デリカミニ、まさに親子マシンが揃うことにより、ときにシングルで、ときにファミリーでと、使い分けてアウトドアフィールドを楽しめるかもしれません。
新たな次の冒険の相棒として連れていきたいマシンといえます。