――ライブでは、あまり緊張しない方ですか?

植村:基本的にしないですけど、ソロライブの時は普通のイベントの時よりはします、ちょっと。段取りと言うか、基本的に緊張するのはMCなんですけど(笑)。あそこでMCこうで良かったっけ!?とか、曲も歌詞間違えたらどうしよう!?とか、そういうのとかでちょっと不安になったりするので。イベントの時は時間が短いじゃないですか。シングルのA面とか、よく歌う歌を基本的に歌うので、まず歌詞を間違えたりとかしないんですけれど。ソロライブの時は、曲数もぐっと増えるし、メインで歌っていない曲とかも歌ったりするので、たまに「歌詞忘れたらどうしよう!?」とか、不安もあったりするんで、ちょっと緊張するんですけど。2パターンいると思うんですよ。緊張してアドレナリンがガッと出ていいライブが出来る人と、緊張し過ぎて逆に空回りしちゃって声も出えへんみたいな人がいると思うんですけど、私は緊張するともう全然駄目なタイプで。声も上ずっちゃうし、焦っちゃうし、早口になっちゃうしとか、イイトコ無しなんですよ。なので、いつも緊張しないように暗示をかけるんですよ、「緊張しない、緊張しない…」みたいに(笑)。

――効いてますか?

植村:効いてます!緊張していることを忘れようとするんですよ、自分で。違うことを考えたりとか、例えばテレビを見てボーッとして、「時間だよー」、「あぁ、時間スか!?」みたいな感じで、自分の中でリラックスするようにして行かないと。緊張しちゃうと、本当にアワアワしちゃうんで(笑)。

――元々ストリートをやられてたというのもあると思いますが、普通の人よりもライブ本数が多い方だと思うので、どんどん度胸がついたり、場慣れしていったのかな、と。

植村:そうですね。絶対、ライブは数だと私も思ってて。インディーズの時はずっと一人で月に4本か5本くらいやってたんですよ。でも、デビューしてから今年の3月まではずっとインストアライブとか、イベントとかばっかりで。すっかりライブの感覚を忘れてたんですね、だからファーストライブの時はすごい緊張したし、今回のツアーも初めの方はすごく緊張してたんですけど、数をこなしていくことによって、ソロライブっていうものにも慣れてきたし。イベントの方はデビューしてからもうずっと出させてもらっていたので、そっちはイベント慣れとかはしてるんで。

――多少のトラブルには動じないような印象がありますね。

植村:動じないように鍛えましたから、心を。「絶対ダメだぞ」みたいな、「動じたら負け」みたいなのを持ってるんでね(笑)。

――この後、「ギターと私達」というタイトルで東京・大阪・名古屋でのライブが控えてますが、バンド編成でやったりと、これまでのツアーと何か変わったことがあるんですか?

植村:バンド編成っていうほど大きなものじゃなくて、編成的に言うとギターの方と、パーカッションの方と私の3人になるので。ちょっと楽器は増えるけれども、アコースティックな編成は変わらずで。今までずっと私しか演奏する人がいなかったんで、絶対ギターを持たないといけなかったんですけど、ハンドマイクになる瞬間もあったりだとか、また新しい楽器に挑戦してみたりだとかしようかな、と思っているので。