栃木県の大田原市と高根沢町では３日、２０歳になったことを記念する集いが開かれました。

大田原市と高根沢町では毎年成人式を１月３日に行ってきました。去年４月に民法が改正されて成人年齢が１８歳となったため、県内すべての自治体で「成人式」は「はたちの集い」などと名前を変えて行われます。

３日の高根沢町の集いには、町内３１２人の対象者のうちおよそ２００人が参加。ここから羽ばたく、ふるさとを想うという意味を込めて「飛躍郷愁」のサブタイトルをつけました。

スライドショーではマスクのない中学校生活の思い出が流れます。わずか５年で風景は一変しました。実行委員長の遠藤碧さんはあいさつで「学校に行けなかったり仲間に会えなかったりした経験をした。皆さんも、これまでの当たり前の生活の大切さに気付いたのではないでしょうか」と述べました。座席は間隔を空けて指定席。実行委員会が去年７月から準備した集いは、恩師への感謝など心のこもったものになりました。

県教育委員会のまとめによりますと、２０歳を祝う式典の参加対象者は１万９８００人で、１９９４年をピークに減少を続けて今回初めて２万人を下回りました。県内そのほかの市・町の式典は今月８日に行われます。