東山紀之が、ジャニーズタレントの口火を切るように退社組へのエールを送った

 11月1日、滝沢秀明氏(40)のジャニーズ事務所退社が、世間が驚かされた1週間の始まりだった。

 週末の11月4日・金曜日には「King&Prince(キンプリ)」の岸優太(27)、平野紫耀(25)、神宮寺勇太(25)の3人が、2023年以降に脱退・退社するという、さらなる衝撃ニュースがジャニーズ事務所から飛び出した。

「キンプリの3人が直前まで生放送に出演しているなど、退社発表はまさしく“青天の霹靂”でした。そのためテレビ各局も急遽、対応に追われました」(テレビ局関係者)

 土曜日、日曜日には、その週を振り返る情報番組・ワイドショーが多く放送されている。そのなかには“ジャニーズタレント”がMCを務める番組も多い。

 まず、11月5日朝に生放送されたのは、「TOKIO」の城島茂(51)がメインパーソナリティーを務める『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)。

 番組内ではTwitterのトレンドワードランキングが発表され、「キンプリ」が1位にランクインしたが、同番組で退社のニュースが取り上げられることはなかった。

 そして、11月6日の早朝から放送されたのは『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)。「少年隊」の東山紀之(56)がMCを務める番組だが、こちらでは一転して、東山はキンプリ騒動について、心境を語ったのだ。

「自分で表現したいことと、まわりに求められていることが乖離してくることがあって、その気持ちを埋めることが難しくなってくる時期でもあると思う。

 メンバーそれぞれとも話はしましたが、尊重していきたいですし、いま世界っていうのは近くなってますから。夢に向かって羽ばたいてほしいと思いますね」

 こう話して、退社するキンプリの3人にエールを送った。

 その後、「KAT-TUN」の中丸雄一(39)が出演した『シューイチ』(日本テレビ系)では、番組の冒頭から8分間にわたって、中丸が心中を率直に伝える場面がもうけられた。

 第一声で「本当、驚きましたね。そして、めちゃくちゃに悲しいですね」とコメントした中丸。

 続けて、「もともと、ジュニアのときにグループを作って、そのときは価値観の違いだったり、やりたい仕事の内容が違っても『CDデビュー』っていう目標があるので、みんなそこに向かって頑張るんです。(中略)

 でも、世に出た後に、いろんな仕事ができるってのを知って、そうなってくると考え方が大きくなってくることはある」という持論をもとに、約8分にわたって熱弁する場面があった。

 城島の「TOKIO」も長瀬智也(44)、山口達也(50)の2人の脱退、退社を経験。中丸も「KAT-TUN」で、赤西仁(38)、田口淳之介(36)、田中聖(37)の3人の脱退、退社を経験している。

 東山の「少年隊」も、2020年をもって、植草克秀(56)と錦織一清(57)の2人がジャニーズを退社した。

 にもかかわらず、こうした3人の対応の違いが起きたことについて、芸能担当記者はこう解説する。

「東山さんは故・ジャニー喜多川さんから直々にスカウトされた秘蔵っ子。現社長の藤島ジュリー景子氏とも同い年で、気心が知れた仲といわれています。

 後輩との共演も多く、慕われている部分も含めて、やはりジャニーズタレントのトップは東山さんしかいないと事務所も考えています。そのため“第一声”も、東山さんに任せたいという意向が、多少あったと思います。

 それに対して、城島さんはグループのリーダーでしたが、山口さん脱退後に止まっていた音楽活動を再開したい長瀬さんに“前向きな提案”が出来ず、脱退を止めることが出来ませんでした。

 そのため、突然の脱退劇について、城島さんとしてコメントを出すことを避けたかったのでしょう」

 一方で、何度もメンバーの脱退を目の当たりにしてきた“残留組”の思いをぶつけた中丸については、「経験者ならではの言葉は、非常に重いものがありました」と、前出の芸能担当記者も振り返る。

「実際にキンプリ残留組の郄橋海人さんから報告を受けたことを番組内で明かすなど、“苦労”を知る先輩としての顔を十分に見せていました。

 ジャニーズ事務所としても、一時は一世を風靡した『KAT-TUN』は大切にしたいグループのひとつ。その名前を残すために、粉骨砕身してくれた中丸さんは“功労者”でもあります。

 東山さんや井ノ原快彦さんのように、経営側で会社を支えるまではないと思いますが、今後の事務所の“キーパーソン”のひとりでしょう」

 それぞれ、ジャニーズアイドルとして20年以上の経験を重ねた3人。“傷”を負った経験も大きな糧になっている。