VR開発者のパパが娘のために作った「自分の作ったレゴで遊べる算数練習ゲーム」に大人がワクワクしてしまう
VR開発などの仕事をしているmachidyo(@machidyo)さんが、娘さんのために作った「算数練習ゲーム」の動画をTwitterに投稿し話題になっている。
自分の作ったレゴ飛行機で遊べる、算数練習ゲームをつくりました〜#madewithunity #m5stickc https://t.co/PzUJc8IhXG
— machidyo (@machidyo) 2022年9月24日
テレビの正面に立ち、レゴで作られた飛行機を持っていると、奥にスクロールする形で飛行機が進んでいく。すると画面に計算問題と、その答えの選択肢が表示されるのだ。
選択肢を選んでレゴ飛行機の向きを変え、輪をくぐらせていくという流れになっている。
Twitterユーザーからは「自分で作った飛行機で操作できるという発想が素晴らしく子供想いだなと思いました!」「しっかり姿勢を計算してていいな」と操作性の高さと愛情に絶賛のコメントが相次いでいる。
machidyoさんにゲームを作ったきっかけについて、詳しい話を聞いた。
着想は「昔のファミコンの算数ゲーム」から
ゲームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
自然な形でインタラクションできるコンテンツに興味があり、そういうものが作れたらいいなと思っていました。
娘の宿題を見ているときに、昔ファミコンソフトにあった算数ゲームをやったことを思い出しました。ああいう感じなら一人でも作れる気がするなどと考えていたとき、娘がレゴで飛行機を作っていたので
「これを動かしながら、デジタルの飛行機を操作できたら面白いんじゃないか」と思ったのがきっかけです。
どのようにテレビと接続しているのでしょうか?
TVとHDMI、HDMIとパソコンをつなぎ、有線LANから ルーターを経てWi-FiでM5StickC(飛行機コントローラー)につないでいます。
レゴの飛行機にM5StickCというIMU、Wi-Fi接続機能を持つ小型のセンサー端末が載っています。
M5StickCの姿勢情報をPCへ送信して、それをゲーム内の飛行機に反映させることで、レゴ飛行機で操作できるようにしています。
製作過程で気を遣った点を教えてください。
M5StickCの姿勢の取得です。最初はM5StickCのIMU(慣性計測装置)で取れる値をそのまま使っていたのですが、それだと精度が低く、操作性がなく困っていました。少し調べていくとAxisOrangeというOSS(オープンソースソフトウェア)を見つけ、その中で利用されていたMahony filterの精度が高かったため、今回の飛行機制御に利用しています。
またAxisOrangeがBluetooth接続だったので、Wi-Fi用に修正して利用させてもらいました。本当にOSSのおかげです。
娘さんやご家族の感想を教えてください。
娘 「難しかったけど、おもしろかった。九九とか掛け算をやりたい」
妻 「最初はオレンジの小さい箱が何の役に立つか意味がわからなかったけど、動いているものを見て、なるほどと思った。ゲーム性があって楽しめるから、下の娘に向けて、ひらがなゲームとかも作ってほしい」
今回の製作を踏まえて、同様の部品を使ってゲームを作る人たちに向けてアドバイスをお願いします。
M5StickCは小さい割に無線接続ができたりと機能豊富で優秀なので、いろんなところに仕込みやすいなと思いました。
今回は、あらためてモノを作り続けることの大切さを感じました。
私自身がM5StickCを始め、センサー系のものを利用されている方々のコンテンツを見て影響を受けているので、同様にこんなこともできるんだなと思っていただけたら幸いです。
ご家族の要望もあって、さらに新作が出てくる可能性もありそうだ。気になる方はmachidyo(@machidyo)さんのアカウントをフォローして続報を待ってみては。
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