スパイス料理×赤ワインのマリアージュがおいしい!おすすめの楽しみ方とは?
スパイス料理はお好きですか?
突然ですがみなさん、スパイス料理はお好きですか?
スパイスというとカレーやタイ料理が代表的ですが、最近では中東料理なども注目されていたり、スイーツやドリンクに入れるなどの新しい楽しみ方も広がってきています。新たなトレンドが続々と登場し、今スパイス料理の注目度はますます高まってきているんです。
話題のスパイス料理
では、昨今話題のスパイス料理には、どんなものがあるのでしょうか?
専門店なども続々と登場し、人気も高まってきているスパイス料理をいくつかご紹介します。
酢を使った酸っぱさと辛みが効いたインドカレー。
ポルトガル人がインドの西海岸地方のゴアにもたらした料理で、ポルトガルではポークにワインビネガーやニンニクなどをたっぷり漬け込んでから煮込んでつくります。
欧州から日本にカレーが紹介されてから今年で150年。独自の進化を遂げてきたジャパニーズカレーがさらに発展し、「新欧風カレー」として注目を集めています。材料も盛り付けも食べ方も自由にアレンジするスタイルに進化し、今まで以上にさまざまな角度から味やビジュアルが追及されています。
インドなどで食べられていスパイスとお肉の炊き込みご飯。半茹でにした米と具材を合わせて炊き込んでつくり、さまざまなスパイスや調味料が使われます。
ナッツやスパイスをブレンドした中東生まれの調味料「デュカ」やインドネシアなどで使われる辛い調味料「三バルソース」などが話題となったり、NEOカレーパン、スパイスアイス、クラフトコーラなどを楽しむ方が増えているなど、スパイスの新しい楽しみ方がどんどん広がってきているんです!
スパイス料理には赤ワインが合う!
このように人気が高まっているスパイス料理、おうちで作って楽しんでいるという方も多いと思いますが、みなさんはどんな飲み物と合わせて楽しんでいますか?
私は大体いつもカレーやエスニック料理を食べるときにはビールと一緒に楽しんでいたのですが、実はスパイス料理には赤ワインがとてもよく合うらしいのです!
ビールもね、もちろん合います。とてもおいしいです。
でも、「スパイス料理×赤ワイン」と聞いて、「そうなの?なんで?」と思ってしまったので、ワインに詳しいメルシャンのご担当者さんに相性の良さのポイントを聞いてみました。
意外とどんなカレーにも赤ワインがマッチ
ワインは熟成中にブドウの果実や樽から様々な香りが現れますが、クローブ、シナモン、ナツメグ、白コショウ、黒コショウといったスパイスの香りも多く含まれるので、スパイス料理との相性がとても良いと言われているんだそうです。
特にカレーとの相性は抜群!
肉や油を使った主張のあるしっかりしたカレーの味わいを、赤ワインのタンニンがすっきりさせてくれるほか、果実味でさらにふくよかにしてくれるとのこと。また、カレーにはたくさんのスパイスが使われているので、ワインの香りの要素との相性が良いと言われています。
カレーに使われている元の食材は、牛や鶏、バターなど元々赤ワインに合いそうなものが多いですよね。だからこそ、意外とどんなカレーと合わせても、赤ワインは相性がいいんだそうです。
【スパイス料理×赤ワイン】タイプ別おすすめマリアージュ
スパイス料理に赤ワインが合う! ということはわかりましたが、たくさんの種類がある赤ワインの中からどんなものを選んだらいいか悩みますよね。
そこで今回は、タイプ別におすすめのマリアージュをワインのメルシャンさんに教えていただきました! おすすめのワインも教えていただいたので、ぜひ参考にしながらみなさんもスパイス料理と赤ワインのマリアージュを体験してみてくださいね。
スパイシーなカレーと合わせるなら
果実味豊かな赤ワインを。
カレーのスパイスの香りと辛さをワインの果実味が和らげてくれます。
「メルシャン・ワインズ ブレンズ パーフェクト・ブレンドレッド」(写真左)
ふくよかなオーストラリア産ワインと華やかなスペイン産ワインをブレンドし、日本人の嗜好や食卓に合う味わいに仕上げたワイン。果実味溢れるなめらかで深みのある味わいと穏やかな渋みの上品でバランスの良いワインです。
「サンライズ カベルネ・ソーヴィニヨン」(写真真ん中)
チリの年間300日の日照がある畑のブドウで造られたワイン。プラムやカシスなどのフルーティな黒系果実やチョコレートなどの豊かな香りが口中に広がり、ふくよかで長い余韻が特徴のワインです。
「おいしい酸化防止剤無添加赤ワインふくよか赤」(写真右)
酸化防止剤を添加せずに丁寧に造った果実味のあるふくよかで濃い味わいのワイン。
お肉と野菜たっぷりのキーマカレーと合わせるなら
しっかりながらもまろやかなタイプの赤ワインを。
「フロンテラ カベルネ・ソーヴィニヨン」
チリの名門ワイナリー「コンチャ・イ・トロ」が手がけるワイン。砂糖漬けのフルーツやプラムのアロマに、チョコレートのようなニュアンス。口中はタンニンがバランスよく溶け合います。
タコライスと合わせるなら
甘くスパイシーで洗練された味わいの赤ワインを。
「メスタ オーガニック テンプラニーリョ」
赤い果実やローズマリー、リコリスの甘くスパイシーで洗練された香りが特徴のワイン。
おうちでチャレンジ!赤ワインに合わせたいスパイス料理
赤ワインに合うスパイス料理をおうちでも楽しみたい!
ということで、多彩なスパイスをつかった本格カレーや南インドの伝統料理など、本場の味わいを提供している専門店「ERICK SOUTH」の稲田俊輔さん監修のスパイス料理の作り方をご紹介します。
ほどよい辛さが心地よく、スパイスが爽やかに香るマサラカレーです。赤ワインと一緒に楽しめば、スパイスの香りをさらに奥深くしてくれますよ。
チキンガーリック赤ワインマサラ
【A】
・赤ワイン……200cc
※今回使用したワインは「メルシャン・ワインズ ブレンズ パーフェクト・ブレンド レッド 」
・鶏もも肉(皮を取って大きめにカット)……400g(2枚分)
・にんにく……4片(20g)
・玉ねぎ(くし切り)……1個(240g)
・バター……30g
【B】
・コリアンダーパウダー……2g(小さじ1)
・クミンパウダー……2g(小さじ1)
・ターメリックパウダー……2g(小さじ1)
・ガラムマサラ……2g(小さじ1)
・カイエンペッパー……1g(小さじ1/2)
・ブラックペッパーパウダー……1g(小さじ1/2)
・塩……8g(大さじ1/2)
・砂糖……8g (大さじ1/2)
・トマト(くし切り)……1個(160g)
1. Aの材料を20分〜1日マリネした後、濾しておく。
※濾した後のワインは取っておく。
2. 鍋でバターを溶かし、1の鶏肉とニンニク、玉ねぎを炒める。
3. 鶏肉の表面の色が変わったらBのスパイスと塩、砂糖を加え、スパイスの
香りが立つまで1〜2分炒める。
4. トマトと1の濾したワインを加え、5分程度煮立ててアルコールを飛ばしたら蓋をして弱火で20分程度煮込む。
5. 蓋を取って鍋中重量800gを目安に少しとろみがつくまで煮詰める。
(玉ねぎとトマトを潰すように混ぜると全体に程よいとろみがつく。それでも作りたてはかなりサラサラだが、いったん室温程度まで冷ますととろみが増し、 味わいも落ち着いて一体感が生まれる)
ERICK SOUTH - ERICK SOUTH
冷やした赤ワインでお楽しみください!
赤ワインというと冷やさずに飲むイメージがありますが、実は赤ワインは冷やしてもおいしいんだそうです。
日本の夏は、ワインの本場であるフランスと比べると気温も湿度も高いので、少し冷やした方がおいしくいただけるとのこと。冷たくすることで、口当たりがよく引き締まった味わいになるんだそうですよ。
ちなみに、フルボディの赤ワインは、冷やしすぎると渋みが強調されてワインの持つ本来の味わいを感じにくくなってしまうため、冷やして飲むなら軽めのボディのワインがおすすめだそうです。
ワインの味わいは温度によって変わるので、冷たくして飲むと温度が上がるにつれて甘みが強くなったり、酸味や渋みがやわらかくなっていったりと味わいの変化を楽しむこともできます。
特に暑い季節やスパイスの効いた刺激的な味の料理と合わせるときには、ぜひ冷やした赤ワインを楽しんでみてください!