これまでの暮らし方や、お金のかけ方を見直すべき? と悩み始める50代。将来の年金生活に向けて、できるだけ節約しながら貯蓄も増やしていきたい、というのが本音です。とはいえ、おいしいものは食べたいし、美容にも気を使いたい…。そこで今回は、59歳でブロガーとしても活躍中の中道あんさんの暮らしぶりを取材。将来に備えつつも、今現在の暮らしを豊かに楽しむコツを教えてもらいました。

美容はむやみにお金をかけず、セルフケアで若々しく

美容にはあまりお金をかけない主義の中道さん。体の変化に向き合いながら、今の自分にフィットするセルフケアを模索中です。

【表】中道さんの1か月の支出リスト

 

●基礎化粧品が底を突いたら試供品でしのぐ

基礎化粧品は半年に一度、セールでまとめて購入。ストックがきれたら、試供品とアメニティグッズの出番! 余計な基礎化粧品を買う必要がないので節約に。

 

●肌なじみのいいマニキュアなら自分で塗っても失敗しない

指先がキレイだと好印象を与えるもの。マニキュアを塗るだけ、というお金のかからないネイルケアを習慣に。「自爪に近い薄いベージュやピンクなら、ササッと塗ってもさまになります」

 

●気になる部分にはしっかりお金をかける

毛量の減少対策に、美容室ですすめられたシャンプーとリンスに買い替え。「いいものなので費用はかかるけれど、サロンやエステに行くよりは安くすみます」

目元のシワにはシャネルのクリームを。

 

●ピラティスは投資。健康維持で病気知らずに

ダイエット目的で始めたピラティス。体のラインが引き締まったのはもちろん、人間ドックの内臓脂肪の数値が減少。「クセのようになっていたぎっくり腰は、ピラティスを始めてから一度も起こっていません」

ムダな買い物とフードロスを減らして食費をカット

美容関係の出費のほか、毎日の食事にかかるお金も、徹底的にムダをカットしている中道さん。「いくら安く買っても腐らせてしまっては本末転倒」。必要以上にものを買わない、ムダなく食べきる工夫を徹底しています。

 

●半端に余った野菜はぬか漬けにして始末する

大好きで毎日食べたいけれど、買うと意外に高いぬか漬けは、自作してコスト削減。中途半端に残った野菜も、ぬか漬けにすれば立派な一品に。「無印良品の『発酵ぬかどこ』を使うようになったら、失敗しなくなりました。毎日混ぜなくていいのもうれしい点です」

 

●みつろうラップで使い捨てを減らす

ラップを使い捨てるたびに、お金を捨てている感じがしてモヤモヤ…。「繰り返し使えるみつろうラップに出合ってからは、ラップはあまり使わなくなりました」

 

●賞味期限の日付より自分の感覚を信じる

「賞味期限が過ぎたら腐る」と思い込んでいた中道さん。賞味期限がおいしく食べられる期限だと知ってからは、味見をしたり、においをかぐなどして自分で判断。食品のムダを減らしています。

 

●ピラティスには水筒を持参し飲み物代をカット

レッスン中に毎回必ず飲む水は、マイボトルに入れて持参。「お金がもったいないから、教室やコンビニでペットボトルは買いません。小さなことですが、ムダな出費の削減につながっているはず」

 

●コミュニケーションを兼ねた家族との月1の外食は大事に

家族と食べたいものを囲み、おしゃべりするのが元気の源。「以前はつくる時間がなく、渋々外食していました。おいしさも感じられなくて、悪いお金の使い方だったと反省しています」。イベントにすることで充実した外食時間に。

 

お金をしめるところはきちっとしめる。反対に、使うべきところには惜しみなく。お金の使い方にメリハリをつけることで、日々の暮らしも楽しく、節約にも弾みがつきます。中道さんの暮らしのアイデア、ぜひ参考にしてみてください。