全英女子オープン、通算9アンダーで首位と5打差の2位に浮上した渋野日向子【写真:Getty Images】

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渋野日向子の逆転Vはあるのか

 米女子ゴルフの海外メジャー今季最終戦・AIG全英女子オープンが6日、英北部ガレーンのミュアフィールド(6680ヤード、パー71)で第3日が行われた。7位で出た2019年女王の渋野日向子(サントリー)は6バーディー、1ボギーの66で回り、通算9アンダーで単独首位のアシュリー・ブハイ(南アフリカ)に5打差の2位に浮上。米記者は「シンデレラが新しい友の助けを借りて追い抜く」と期待を込めるようにつづっている。

 渋野は17番でビッグドライブからバーディーを奪うなど、好プレーで猛追。3年ぶり2度目の全英制覇へ、首位と5打差と踏みとどまった。ブハイとは19年大会でも最終日最終組。当時は2打差の首位で出た渋野が、リードを守って米ツアー初優勝を果たした。

 立場が逆になった今大会。米専門局「ゴルフチャンネル」は「ヒナコ・シブノがアシュレイ・ブハイを追う鍵:風と友達になること」の見出しで記事を掲載した。執筆したのは米フロリダ出身のブレントレー・ロマイン記者。5打差の現状をこう伝えた。

「日曜のミュアフィールドでシブノは再び決勝でブハイと同組となった。シブノが2度目のトロフィーを掲げるためには、3年前の最終日の3倍の強さで回らなければならない」

 5打差をひっくり返すには、ブハイの自滅か渋野の爆発的スコアが必要。同記者は「ブハイを追いつめる鍵の中には、新しい友だちをつくるということが含まれるのも驚きではない。ここで言われるのは、南アフリカではなく日曜も風速20マイルが吹くであろうスコットランドの風だ」と記した。渋野が語る風と友だちになりたいという意識をもとにしている。

ロマイン記者「英国での見出しが浮かぶ」

 ロマイン記者は、米紙「USAトゥデー」のゴルフ専門サイト「ゴルフウィーク.com」にて6年間ジュニアゴルフを取材したのち、18年からゴルフチャンネル電子版の編集委員を務め、20年7月からスタッフライターを担当。米放送局「NBCスポーツ」にも記事を執筆している。

 3年前は海外ツアーで日本人42年ぶりのメジャーという快挙を果たし、明るいキャラクターから海外メディアでも大きな注目を集めた。同記者は「英国での見出しが浮かぶ。シンデレラが新しい友の小さな助けを借りてブハイを追い抜く」と希望を込めるように大逆転を予想した。

 最終日は2サム。渋野とブハイは最終組の一騎打ちで日本時間午後11時50分にスタートする。

(THE ANSWER編集部)