夏休み実際にあった子どもがらみトラブル。帰ってくれない放置子に困惑…
夏休みは子どもたちがおうちで過ごす時間が長くなり、学校以外で友達と会うケースも。家具が壊れたり、ものがなくなったり、思わぬもめごとに発展してしまうケースも珍しくありません。今回はESSE読者321人に、実際に体験した家庭でのトラブルを詳しく伺いました。
家の中で起きた子どもトラブル。親はどこまで介入すべき!?
子どもにまつわるトラブルについて、ESSE読者に聞きました。
<グラフ>子ども同士、親絡みのトラブルの経験は?(ESSEonline調べ)
・子ども同士、親がらみのトラブルを経験したことは?
ある…103人
ない…170人
子どもがいない、その他…48人
子育てをしている多くの女性たちが、子どもに関するトラブルを経験していることがわかりました。子どもに悪気がない場合、親がどこまで介入するか迷うと悩む人も。
今回は放課後や休日など、家で起きたトラブルの事例をご紹介したいと思います。
●家具が壊れた!相手の親に言う?
「近所の子がうちのソファーで跳びはねて、ソファーを壊されてしまいました。ソファーを買い換えるはめになり大きな出費に…」(埼玉県・36歳)
子どもがわざとイタズラしたならまだしも、遊んでいてまったく悪意がなかった場合、対応に悩みますよね。
この方の場合は、相手の子どもが夫の職場の先輩の家のお子さんだったこともあり、大事にはしたくないと思ったそう。そういうことがあったという事実すら向こうの保護者に言えずに終わったといいます。
●オモチャがなくなってしまった!
家の中で子どもを遊ばせているときに、ものがなくなってしまったというトラブルも頻発している様子です。
「子どもが幼稚園のころ、同じマンションのママさんお宅に初めてお邪魔したとき、息子が家からキラキラしたプラスチックの石(ゲームセンターのUFOキャッチャーで、景品と一緒に取れることのあるあまり価値のないもの)を持っていきました。
相手のお家にも同じものがあったのですが、帰宅後相手から『うちの子の石を持って帰った。帰りに持っているのには気づいたがもめたくなかったので言わなかったけど、息子がショックを受けているのでそのままにはやっぱりできない』と言われたことがあります」(埼玉県・40歳)
この方は、「うちの子も同じものを持っていっていただけだ」と説明したそうですが、納得してもらえなかったそう。
近所のゲームセンターに行けばいくらでもUFOキャッチャーの受け口に置き捨てられているものですら、執着されてトラブルになってしまうなんて!
仕方なく、この事情を息子さんに話して、相手の子にあげるつもりで渡しに行って解決したそう。
しかし後味の悪い、モヤモヤする結末ですよね。それ以降、たとえ安価なものであっても、人のおうちに行くときには初めからものを持っていかないようにすべきかなと考えているそう。
●友達の文房具を盗んでしまった子。その理由とは?
「私が仕事を始めた頃、二男が友達の文房具を盗むようになりました。小さなものですが数回、同じ友達から。理由を聞いたら、寂しさを気づいてほしかったこと、二男なりの様々な思いを聞き、気持ちを気づいてあげられなかったことを二男に心から謝罪。二人でその友達の家に、盗んだものを持ち(アポをとって)、謝りに行きました。
相手のお母様も理解して受け入れてくださり友人関係は継続、二男もそのことを通して気持ちを素直に言えるようになり、つらい経験でしたが、子どもの成長につながったと思える出来事でした」(北海道・58歳)
●なんでもかんでも学校に言いつける親
「休日に子ども同士がゲームで遊んでいました。1人の子のゲームソフトがなくなったようで、その子の親が、『疑わしい〇〇くんに確認してください』と学校に相談。休日の出来事を学校に対応してくださいというのは、常識外れかと思いました」(岡山県・40歳)
家での紛失物の問い合わせに、いきなり第三者の学校を介入させられるのもびっくりしそうです。
もしかして放置子!?相手の親の連絡先も知らないしどうすれば…
親同士も連絡先を交換していて交流がある場合は当事者同士での話し合いがしやすいですが、子どもへの関わり方は家庭ごとに様々。これは明らかに放置されている子どもでは? と感じる場面ではただただ困惑してしまうという声も多く上がっています。
●兄弟でやってきて、食事をねだられた
「保育園に子どもを迎えに行くときに、毎回のように『家に遊びに行きたい』という同級生の子がいます。家が近かったこともあり庭でなら…と短時間水遊びをして遊びました。その後忘れ物(マスク)に気づいたので『明日持って行く』と連絡すると、今から取りに行かせると。玄関先で待たせていると小学生のお兄ちゃんと2人で来て勝手に家の中に入ってきて『へー、家の中はこんな風なんだ〜。ごはん食べたいなぁ』などとあちこちジロジロ見られ、夕飯を食べていた主人もビックリ。距離を置こうと決めました。
その後も顔を見るたびに遊びに行きたいと言われますが、理由をつけてお断りしています。庭に勝手に入ってきたりするので今も困り中です」(愛知県・44歳)
●図々しすぎる子どもの友達にドン引き
「たびたび来る娘の友達が、元気があり余っていて、毎日のように誘いに来たときにはちょっと親子で引いてしまいました。挨拶もするし悪い子ではないのですが、大きい声で『おやつ持ってきてね!』とか、呼び鈴にすぐ出ないと何回も押してきます」(埼玉県・48歳)
この方がほかのママ友から聞いた話によると、親がいないときに冷蔵庫を勝手にあけてゼリーを食べられていたこともあったそう。
「親としては心配だけど見守るしかない、という状況です。親御さんが働いているのもあり、その子たちはスマホを持っていて、娘もスマホを欲しがり、今は必要ないと諭すのに手間がかかっています」
●帰ってくれない放置子。どんどんストレスになっていく
「まさしく今、学校帰りにうちに遊びにくる子がいます。家も反対方向で親も知らないため帰るよう促すのですが、『大丈夫』と言って帰らないので、困っています。学校の連絡網を見て電話で話をして、休日に遊ぶ約束をして直接来ることはなくなったのですが、忘れたころに突然うちにくるので、続きそうです」(高知県・42歳)
「子どもだけで許可なく遊びに来るご家庭に困ってる知人がいる。一度上げてしまったら常習になってしまい困っていた。親御さんはまったく気にしてないので文句が言い出しづらいみたいです」(静岡県・35歳)
「近所の放置子が連日遊びに来る。わが家が見える場所に住んでいるので、出先から帰ってきたらすぐに来る。玄関からではなく、窓からのぞき込んで話しかけてくるので本当に迷惑している。本人に注意してもあまり効果がなく、今のところ我慢するしかないのが現状で、とてもストレスが溜まっています」(山口県・30歳)
躾のレベルを超えて、向こうの家庭がどうなっているのか心配になるレベルという話がたくさんありました。
●友だちにランチをおごらされて…
「娘が友達と商業施設へ遊びに行ったときのこと。友達がお金を持っていないので昼食を娘がおごることになり、そこまでは私も納得したのですが、母親も同じ施設内にいたにもかかわらず挨拶もなにもなく放置していたことに腹が立ちました。結局後日に娘が友達からお金は返してもらいましたが、いまだに親とは会えておらず、どんな方かもさっぱりわかりません」(愛知県・41歳)
夏休みなどの長期連休は子ども同士で出かける機会も増えていきます。学校や親が把握できない場面での金銭の授受などは、のちのちいじめや犯罪にもつながりかねません。子どもたちが親に報告しやすい環境を整えることも大切です。親子で事前にしっかり話し合っておけるといいですね。