お出かけや毎日の食事づくりなど、なにかと出費がかさむ夏休み。ついついお金を使ってしまって、その出費額に驚く…なんて経験ありませんか? そこで、家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんに、夏の出費に慌てない5つの対策法を教えてもらいました!

もう夏の出費に慌てない!気をつけるべき5つのポイント

7月も半ばを過ぎ、いよいよ夏休み! 子どもたちは長いお休みにワクワクしていて、親としても楽しみではあるものの、毎年夏休みは三度の食事の用意やレジャーの準備・片づけでヘトヘトになるため、正直「大変だなぁ」と思う気持ちも半分です(笑)。

そして、毎年直面するのが食費とレジャー費の急上昇! 予算に収まらない、急な出費にあたふたしたり、家計管理がうまくいっていなかったときはハラハラしていました。

そこで毎年の失敗を振り返って対策を立てたところ、夏休みや大型連休など予算の振り幅が大きいときも慌てず、お金を気にせず楽しめるようになりました! 今回は夏の出費に慌てないための対策5つをご紹介します。

●ポイント1:ふだんと同じ予算で考えない

以前は、毎月の収入が一定なので、支出も一定でやりくりしようとしていました。しかし、長期休みや連休があるたびに挫折…。毎日子どもがいるとお昼代もかかって食費がアップし、ほかにも急な出費が増える…。

せっかくの夏休みだから、という気持ちも働くので、いつもの予算を守るのはそもそも無理がありました。そこで、最初からふだんと同じ予算で考えずに、「夏休み費」として毎年予算取りをするようにしたらうまくいきました。

●ポイント2:外食は必要経費と割りきる

以前の夏休みは、イレギュラーが多くて料理も予定通りできなかったり、体力が削られるので外食が増えて出費がかさむこと、お金を使ってしまうことに罪悪感がありました。

ですが、今の時代は大人も子どもも忙しいし、ママが元気でいるためにも「外食費は必要経費!」と、割りきることに。あらかじめ予算を準備したら、イライラや罪悪感から解放されました。

●ポイント3:家族となるべく予定を立てておく

行き当たりばったりな無駄な出費は、納得しない出費の原因になります。「どこに行きたいか」「なにが食べたいか」など、家族とざっくり1週間の予定を話しておくだけでも、イレギュラーや準備不足から生まれる出費を避けることができます。

「今週末は焼肉を食べるから、平日は外食しないでおこうね」など、予定が決まればお金の使い方もメリハリや優先順位がつけられるように。また、家族と約束しておくことで、予定と予算を守りやすくなります。

●ポイント4:特別費として先取りしておく

「夏休み費」は特別費カレンダーにメモして、年間の必要な支出として予定に組み込んであります。詳しくは以前書いた記事を参考にしていただきたいのですが、ボーナスや臨時収入などがあったら、年間の特別費の貯金にまず充てています。

先取りしておくことで、遊びやレジャーを全力で楽しめるようになりました!

●ポイント5:ざっくりメモして来年の参考に残す

今年の夏休み費の先取りができていない場合は、夏休みの支出がどのくらいあったか、ざっくりとメモしておくのをおすすめします。

スマホでも、ノートや家計簿にメモでもいいので、まずは普段よりいくら多くかかったのか把握するのが大切。

そして来年も同じくらいかかると仮定して、ボーナスや臨時収入があったときに優先して先取りすることをおすすめします。気長なようですが、「来年の自分をラクにする!」と決めて取り組んだところ、家計も気持ちも本当にラクになりました!

夏休みの出費が増えるのは当然。だからこそ計画立てることが大切!

夏休み直前なので、今から完璧に先取りするのが難しい場合もあるかと思いますが、予算組みを少し変えたり、家族の希望や予定を擦り合わせておくだけでも効果的だと思います。

また、夏休みのあとも、じつはシルバーウィーク、冬休み、春休み、GWなど…、長期休みは年間5〜6回あり、単純に2か月に1回の頻度で、イレギュラーな予算の月があることに。そう考えると、年間でしっかりその分の予算を計画に立てて先取りするクセをつけていくことが家計と心の安定につながるかと思います。

「昨年の自分は、なにに困ったかな?」「どういうところがうまくいかなかったかな?」と、振り返るとヒントがたくさんあります。夏の出費に慌てないために、ぜひ今からできる部分を対策してみてくださいね!