GoogleがPCやMacにインストール可能なOS「ChromeOS Flex」を正式リリースしました。ChromeOS FlexはChromeOSと同様に作業のほとんどをクラウドで実行できるため、最新アプリの動作が重たくなった古いPCでも能力を発揮できるとのことです。

PC 版または Mac 版 ChromeOS Flex を入手 - Chrome Enterprise

https://chromeenterprise.google/os/chromeosflex/

Get ready to flex this summer: ChromeOS Flex is now ready to scale broadly to PCs and Macs | Google Cloud Blog

https://cloud.google.com/blog/products/chrome-enterprise/chromeos-flex-ready-to-scale-to-pcs-and-macs

ChromeOS FlexはChromeOSと同様にGmailやGoogleドキュメントなどのクラウドサービスを用いた軽量な動作を特徴としています。クラウドサービスを利用する際はネットワークが安定した環境ならPCの性能にあまり関係なくサクサクと各種作業をこなすことが可能。また、Googleは起動時間の短さや設定の同期機能などもメリットとして挙げています。

ChromeOS Flexは記事作成時点で295種類のデバイスに対応しています。対応機器リストを確認すると、iMacやMacBookなどのApple製デバイスにも対応していることが分かります。



ChromeOS Flexをデバイスへインストールする際は、USBストレージを用意するだけでOK。インストール手順は以下のページで詳しく解説されています。

インストールを準備する - Chrome OS Flex ヘルプ

https://support.google.com/chromeosflex/answer/11552529



また、企業や団体でChromeOS Flexを利用する場合は、以下のページ下部に配置されている申請フォームからの申込が求められています。

PC 版または Mac 版 ChromeOS Flex を入手 - Chrome Enterprise

https://chromeenterprise.google/os/chromeosflex/



なお、ChromeOS FlexとChromeOSは基盤となるテクノロジーや管理システムは同一ですが、ChromeOS Flexには「デバイスにGoogleセキュリティチップが搭載されていないためVerified Bootを利用できない(セキュアブートには対応)」「BIOSやUEFIファームウェアの自動更新が不可能」「CDドライブや指紋認証機能などを利用できない場合がある」といった制限が存在しています。