いやなトイレのにおい。「じつは梅雨の時期にトイレのにおいが普段より増した! と感じる方が多いんです」というのは掃除スペシャリスト講師のAyakaさん。原因と掃除のコツを教えてくれました。

トイレが臭い!その原因はタンク内がカビているせいかも

トイレの掃除といえば、皆さん普段から便器内の黒ずみや水アカ、飛び散った尿の汚れを気にされる方多いと思いますが、じつは思わぬところが原因かもしれません。

<写真>トイレタンク内の細かい機器。漂白剤はNG

●においの原因は…「トイレのタンク」

あまり掃除をされていな方が多いトイレのタンク内。ここにカビやにおいが発生するんです。
トイレタンク内は常に水がたまっている状態であり、温度も15〜30℃。カビが発生しやすい条件がそろっています。梅雨の時期は湿度も上がりやすく、カビが大好きな環境に。

今まで掃除をしたことがない方はぜひ、このタイミングで掃除をしてほしいところ。
トイレタンクの中はフタをあけないと見ることができないため、どれだけ汚れているかわかりません。汚れは見えないところ、掃除しないところにたまるので、一度トイレタンクをあけてみましょう。

メーカーによってトイレタンクのあけ方や構造は変わってきますので一度取扱説明書を見てみることをおすすめします。またタンク内のフタが開かず、手洗い器の穴しかない場合でも掃除は可能ですのでご安心ください。

●トイレのタンクの掃除に使う洗剤はどれ?

カビと聞くと、ハイターなどの塩素系漂白剤を思い浮かべる方が多いと思います。タンクの中には精密機器が中に入っており、強力な洗剤はNGです。

またもうひとつ、泡立つ洗剤もNGなんです。泡を流す行為が必要になり、精密機器に触れてしまう可能性もあります。また泡がタンクの中に残ることもよくないとされています。

使用する洗剤は「重曹」! 手軽に手に入れることができます。さらにベストなのは、トイレタンク内用の洗剤。専用のものは1回に使う洗剤の量が小分けになっていることが多いため、ぴったりの分量で安心して使用することができます。

●トイレタンク内の掃除の仕方

ハードルが高そうと思うわれるトイレタンク内の掃除ですが、じつは簡単! 先ほどお話しした洗剤を入れるだけです。

トイレの水を一度流し、タンク内に専用の洗剤または重曹大さじ1程度を入れます。そして2時間から6時間放置します。トイレを使用しない夜間に行うのがよいと思います。
あとは水を流すだけ。これだけでトイレタンク内がきれいに!

●トイレタンクのフタは取り外して丸洗い

トイレタンクのフタがあるタイプは、フタにも汚れやカビが付着していることがあるので要確認です。取り外せるフタに関してはハイターを使用しても大丈夫なので、丸洗いしましょう。

●トイレタンク内の掃除の頻度は?

トイレタンクの掃除は月に1回を目安にすることをおすすめします。常に水がたまっている場所ですので、見えないところですが気をつけた方がよい場所です。

ただ初めて掃除する場合や、久しぶりに掃除する場合は、既にカビが大量発生している可能性もあります。そのときは取扱説明書を見て外せるパーツがあるか、掃除方法などを確認して細かく掃除するか、自分ではどうにもならない場合は専門業者さんに頼むことも視野に入れましょう。
一度掃除してしまえば、あとは月に1回重曹を入れてきれいをキープすることができます。

梅雨の時期はとくにカビが増殖しやすい場所なため、ぜひご自宅のトイレタンク内をチェックしてみてくださいね。タンクレストイレがうらやましい! みなさまのご参考になれたらうれしいです。