浴室のカビが気になる季節です。ライフオーガナイザーの下村志保美さんが心がけているのは、カビを発生させないための「予防掃除」。その3つのコツを詳しく伺いました。

1:カビ予防のためには、入浴中に掃除をする習慣に

今年1月に浴室をリフォームしました。新しい浴室はピカピカで気持ちいいのですが、同時にリフォームはまたそう気軽にできるわけではないですから、長く気持ちよく使うためのこまめに掃除をする工夫をお伝えします。

<写真>体をふいたタオルで浴室の水気をとる!

1つ目は、「入浴中に掃除をすること」。メリットは3つあります。

・寒くない

リフォームしたのがちょうど真冬だったこともあり、浴室は基本的に寒いのですが、入浴中は別。体を洗い、湯船につかれば体も浴室も温か。ヘアトリートメントのおき時間に掃除をしています。

・濡れても気にならない

水を使う浴室掃除。服や足元が濡れることもありますが、入浴中であればそれもまったく気になりません。

・残り湯を使って節水

入浴中に掃除をして、残り湯を使って洗い流してしまいます。これで節水に!

 

●入浴中の手早く簡単な掃除手順

続いて、入浴中に行う浴室掃除の流れとおすすめグッズをご紹介します。毎日フルでする必要はなく、できることから「ちょこっと」しています。

(1) まず浴槽の外側、洗い場側の浴槽より下のライン、洗面器を軽くこすり洗い。浴槽より上の掃除をしようとすると洗剤などが湯船のお湯にかかりそうなので、下の方だけにしています。

ここではコストコで買ったスポンジを使っています。Amazonでも買えるようです。

(2) 洗面器も気がつくと湯アカがついていますので、このタイミングで一緒に洗ってしまいます。

(3) そして床はこちらのスポンジでゴシゴシ。

 

(4) 次にお湯を抜くタイミングで浴槽を掃除。節水のため、まず浴槽のお湯で壁や床の洗剤を流します。続いて浴槽の内側をゴシゴシ。

(5) 最後にシャワーで壁面と浴槽内の洗剤を洗い流します。

(6) 体をふいたタオルでざっときになるところの水気をとっておしまいです。

●忘れがちな浴室の扉はできる限り毎日掃除

リフォーム前、いちばん汚れがひどかったのが浴室の扉(脱衣所側)の下の方。気がつくと水アカとホコリにカビが付着していて本当に嫌でした。

だから今、入浴後はアルコールスプレー+ティッシュで扉の縁をふいています。洗面脱衣所には洗濯機もありますから、衣類のホコリや髪の毛なども多いので油断できません。

2:家族にも簡単なことから協力してもらって浴室の「キレイ」を保つ

入浴後は「換気」ではなく「乾燥」にしています。以前の浴室のときも「換気」だけだとイマイチ効果を感じられなかったので。家族にも絶対やってほしいので、養生テープにメモして貼っています。

また、そもそもカビって養分がないと繁殖しないと言われていて、高い位置には石鹸カスなどが付着しにくいんです。実際、リフォーム前も天井などには目に見えるようなカビは生えていませんでした。

つまり掃除をラクにするためには、シャワーも「立って」ではなく「座って」の方がシャンプーなども飛び散る範囲が少ないということですから、家族にも協力してもらっています。

 

3:「ちゃんと」よりも「こまめに」浴室掃除する

掃除グッズは浴室の壁面につり下げ収納しており、「ちょっと床をこすろう」が気軽にできます。

浴室内の壁の高い部分や天井は月に1度程度ざっと洗うだけ。
浴室全体をしっかりきっちり掃除しなくては! と思うと掃除のハードルが上がりますし、忙しい毎日、掃除の時間をあらためて取ろうと思えば思うほど「時間がない」「面倒くさい」と後回しになりがち。

疲れている日は入浴中の掃除も、今日は床だけ、今日は扉だけ、と部分的にしかやらないこともあるし、そもそも掃除をしない日だってある。「ちゃんとやらなくては」を手放すことこそお掃除の回数を増やすコツだと思います。

●浴室掃除をラクにするポイントは3つ

・入浴中に掃除する
・簡単なことを家族に協力してもらう
・「ちゃんと」よりも「こまめ」

できない理想を求めるよりも、「これならできる」を見つけることが掃除をラクにするポイントだと私は考えています。ぜひ取り入れてみてくださいね。