300円のアイテムを中心に、おしゃれで人気を博す「スリーコインズ」。人気のお弁当箱「曲げわっぱ」が話題なのはご存知でしょうか? そんな曲げわっぱを入手したという食文化研究家のスギアカツキさんに、使い心地をレポートしてもらいました。

スリーコインズの曲げわっぱでお弁当づくりが楽しくなる!

毎日のお弁当づくり、本当にお疲れ様です。みなさんはお弁当箱、どんなものを使っていますか? 特別なテクニックやグッズを使わずに簡単に詰められて、見た目も味もおいしくなったら理想的ですよね。

その代表例が、「曲げわっぱ」。古くから愛される日本の伝統工芸品で、いざ買おうとすると1個1万円を超える高級品も珍しくありません。ところがこの憧れの弁当箱を、スリーコインズ(通称スリコ)で発見してしまったのです。

スリコと言えば、多くの商品が330円で購入できることをコンセプトにした大人気ショップ。昨年11月には東京・原宿に旗艦店(本店)が誕生し、生活用品だけでなく食品やおしゃれなコラボグッズに至るまで多彩にラインナップ。さらには1000円台のアイテムも充実し、100均では手に入れることができないこだわり名品も多くそろっているのです。

今回は、スリコで見つけた、1100円から購入できる「曲げわっぱお弁当箱」の魅力をご紹介したいと思います。

 

●「曲げわっぱお弁当箱」が、知る人ぞ知る看板商品に!

スリコ本店の店内に入ると、真っ先に目に飛び込んでくるアイテムこそが、「曲げわっぱお弁当箱」。じつはスリーコインズのネットショッピングでは在庫なしの状態になっているほどの人気ぶりです。つまり店舗で見つけることができたら、とってもラッキー(みなさん、気になる方はお早めに!)。

商品の種類は2つで、小判形の小ぶりな450mlタイプが1100円(税込)。丸形のたっぷり600mlタイプが1320円(税込)です。製造は中国製。つくりは丁寧で安っぽさはまったくありません。フタの木目が一つ一つ異なるので、お気に入りをじっくり選ぶことができます。

 

●自分の名前を入れてくれるサービスも。愛着もわきます

原宿本店ではオプションサービスとして、名前やイラストをレーザー彫刻で入れてくれるサービス(330円)があるので、さっそく入れてみました。

 

●仕きりがついていて、使いやすさも申し分なし!

フタをあけてみると外観と同じ木製の仕きりがついていて、丸形にはゴムバンドも付属されています。箱をくんくん嗅いでみると、木の香りをほんのり心地よく感じることができ、わっぱのよさを実感できます。

扱い方について特段難しい注意事項はなく、電子レンジ加熱や食洗機は使用不可であることと、しっかり乾かすこと(カビ発生対策)に気をつければ大丈夫です。

私のリアルな使い方をお話しますと、基本的に仕きりは使わずに(洗うのもやや面倒だし、使わない方がおいしそうな仕上がりになるなとポジティブ解釈をしました)、どんぶりのような感覚で使っています。

曲げわっぱでつくるお弁当の例

ここからは実際に私がつくった弁当例をご紹介していくことにしましょう。
結論から申し上げれば、ごはんがこんなにもふっくらおいしく味わえることに、しみじみ感動してしまいました。

加えて、詰め込むテクニックが一切不要なのに、仕上がりがなんともおいしそうに見える魔法を実体験し、弁当づくりが楽しくなってしまい、外出がないときにもつくるようになりました。家族が時間差で食事をするときにも、ちゃちゃっと詰め込んでおけば、華やかに大活躍してくれます。

●肉系お弁当がしっかりキマる

まずは、子どもも喜ぶ肉ごはん系をつくってみました。弁当箱の内側を軽く水で濡らして、ごはんをよそいます。木の吸湿性によって温かなごはんの蒸気が程よく外に逃げるため、冷めてもふっくらやわらかく、いつ食べてもごはんがとにかくおいしいのです。味噌漬けにした豚肉をトースターで焼いて、ゆで卵と漬物を添えただけなのですが、ほっこりおしゃれな感じが漂いませんか?

 

●魚おかず弁当も雰囲気たっぷりに

次に、魚おかずが主役の弁当です。ごはんの上に海苔を敷き、塩サバを乗せました。周りにニンジンしりしり、ゆでオクラ、笹かまぼこ、金山寺みそを添えて仕上げてみたところ、肉好きな息子が「豪華なおさかな弁当、うれしいなあ!」と大喜びして完食してくれました。魚といっても難しく考えずに、佃煮やふりかけ、市販のレンチン魚総菜を活用するだけで和風感たっぷり駅弁のような雰囲気にもなってオススメです。

 

●パン弁当もおしゃれにキマる

そしてもう一つは、パン弁当。ロールパンの間にソーセージや市販のミートボール、チーズなどを挟み、隙間にゆで野菜やハムなどをトッピングするだけでいつもと違った世界観になりますよ♪

 

何を詰めてもおいしそうに見せてくれる効果を実感でき、義務感が強くなりがちなお弁当づくりがポジティブに感じられるようになるかもしれません。