年200万円貯める家庭が、あえてお金をかけていること3つ
ESSEが選んだ、年100万円以上貯めたお金の達人“オカネジェンヌ”。メリハリをもってお金を貯めながらも、出し惜しみはしない。Iさん家の家計の仕組みについてご紹介。ファイナンシャルプランナー丸山晴美さんもその貯めワザに太鼓判を押しています!
ざっくり家計簿&特別費のバインダー積み立てで赤字対策!
本当に欲しいものや必要なものだけを買えば、満足度の高いお金使いができます。ここでは楽しく暮らすIさんの買い物の心得を紹介します。
年200万円貯金をしているIさんは、アプリとバインダーを使って、家計のことがすべてわかる仕組みに。年間の特別支出も積み立てて、万全の対策をしています。
<Iさん(和歌山県・32歳)>
夫(37歳)、長男(6歳)、二男(4歳)の4人家族。住まいは4LDKのもち家。結婚8年目。2020年からパートを始めて世帯収入がアップ。現在は週5日、1日5時間働いている。
●税金やイベント費はバインダーを使って現金で先取り!
「なにかあったとき夫にもわかるよう、家計についての情報を1冊のバインダーに集約」。
銀行の預金残高、学資保険の支払い、特別費用の積み立てなどを記録。税金や特別費の積み立て用の現金も、無印良品のEVAケースで保管。
・バインダーの中身は…固定資産税、NHKの支払いなど「現金積み立てファイル」
固定資産税、火災保険料、NHK受信料などの支払いのため、毎月約1万円ずつ現金で積み立て。
「EVAケースに積み立て分を入れたら、金額欄にチェックを入れます。冬場に多くかかる光熱費も積み立てておき、予算オーバーを防ぎます」
・冠婚葬祭、イベントなど「特別費先取りファイル」
家族の誕生日、母の日・父の日、新学期の準備、お中元・お歳暮、インフルエンザ予防接種…はボーナスから予算を確保し、現金で取りおき。
「事前にわかっている支出は先に書き出しておき、計画的に用意して赤字を防ぎます」
●毎月の支出はアプリでざっくり計算
実店舗でもネット通販でも、なにか買ったらすぐに家計簿アプリに入力。費目は食費、その他などざっくり簡単に。月末に集計して、今月だいたいいくら使ったかがわかればOK。
「赤字になっていなければよしとしています」
貯めるばかりではない!幸せな買い物術
買い物上手のIさんが“あえてこれにはお金を使う!”というものを教えてもらいました。
●防災用品はしっかり備える
いざというとき困らないように簡易トイレ、寝袋、防災リュック、水のストックなど防災用品を準備。
「安い買い物ではありませんでしたが、安心と安全のためのお金は惜しみません」
●自分時間はお金で買う
土曜日のランチはファストフードのテイクアウトでよし!
「ゆっくり本が読みたい、勉強したいなど自分の時間をつくりたいときは、お金で時間を買うのもアリとしています」
●長く使えるものは値段で妥協はしない
多少値段は高くても、生活の質を上げてくれそうなものには投資。
「調理器具は丈夫で使いやすいものを。よく切れるハサミや、おいしくご飯が炊ける土鍋などがお気に入りです」
●プラスの価値が生まれるものは買う
自分や家族のプラスになるものは購入。
「焼き肉プレートを買ったら、材料を切って焼くだけなのに子どもたちが喜び、面倒だった休日の夕飯づくりがラクに。外食が減って節約にも」
●FP丸山さんのひと言「収納棚の処分が、ムダカット&ものを大事にする好循環に」
大型の収納棚を手放したことがものを買わない暮らしへとつながり、さらに買ったものを大事に使う意識が生まれて、自然にお金が貯まる生活に。
「欲しいものは価格で妥協しない」という姿勢も、買ったものへの満足度を高め、やりくりのモチベーションになっています。