カビ・ヌメリ対策に、排水プレートとゴミ受けをサクッと交換：転勤族の家事アイデア
賃貸住宅に引っ越したら、備品の使い勝手がイマイチ。掃除に手間がかかる…。そんな際は、賃貸期間中だけ備品を取り替えるのもアリ。「排水プレートやレンジフードフィルターを、掃除がしやすいものに取り替えて快適になった」。そう語る、転勤族の整理収納アドバイザー・戎谷洋子さんが、劇的な変化をレポート。
色移りが気になる！キッチンの排水プレートとゴミ受けを交換
筆者が最初に改善したのは、キッチンのシンクです。
備品としてついていたのは、プラスチック素材の排水プレートとゴミ受けでした。毎日使っていると、トマトソースの色や油汚れなど、色やヌメリがつきやすいと気づきました。
毎日、掃除しているわりに落ちない色移り。そこで、食器の汚れは、先にキッチンペーパーでふき取ってから、シンクで洗うという習慣にしました。でも、家族に徹底してもらうのが難しいケースも。色移りした排水プレートとゴミ受けを、毎日目にしなければならないことは、とてもストレスになりました。
そこで、ステンレス素材の排水プレートとゴミ受けを導入することに。金属製ならば色移りしないだろうと考えました。
形がシンプルで、掃除がラクに見えるものを選んでネットで購入。ステンレスは、もらいサビ（別の金属製品や水道水に含まれる鉄粉などのサビがついた汚れのこと）に気をつけておけば、汚れに強く、においもつきにくい素材です。キッチンにぴったりでした。
交換した結果、それまで悩みのタネであった色移りはなし。油汚れがついても、洗剤とお湯で洗えばスルリと落ちます。
シンクと同じステンレス製なので、見た目もすっきりしました。
水回りの備品もステンレス製に交換！さらに快適に
ステンレス素材の排水プレートとゴミ受けで気をよくした筆者。ほかの場所でも、なにか改善できないか検討することに。
筆者が日々、掃除の手間を感じるのは水回りです。そこでいろいろな場所にも、ステンレスのものを導入することにしました。
交換したのは、賃貸に備えつけのヘアーキャッチャー（ゴミ受け）。複雑な形状で、あっという間にカビがついて困っていました。ブラシやカビ取り洗剤を使う必要があり、とても掃除がしづらく、ストレスでした。
代わりに購入したのが、ステンレス製の洗面台排水溝受け皿です。こちらは深さが1.3�僂覆里如∩歃�が簡単。パイプ回りに発生しがちな黒カビの影響もなし。サッとティッシュで汚れを取り、洗剤をスプレーして数分放置してから水で流せば掃除完了。
次に気になるユニットバスのゴミ受けも似たタイプに変更することにしました。
もともとついていた備品は、プラスチック素材。赤カビのつきやすさと、絡みやすい髪の毛が気になっていました。メッシュが細かいので、赤カビの掃除がしづらく、髪の毛は除去が面倒。さらに、においにもうんざり。
購入したスレンレスのゴミ受けは、穴が大きいので髪の毛の絡みが心配でしたが、ティッシュでふけばサラッと取れます。今では、洗面台のゴミ受けと一緒にまとめて掃除することに。困っていた赤カビもつかないので、掃除がラクで時短もできました。
水回り以外でも掃除が大変な場所の備品を変更！
水回り以外で掃除がしづらく悩んでいたのは、レンジフードです。レンジフードは油とホコリが混ざった汚れが落ちにくく、漬け置きなどの手間がかかります。そこで取り入れたのがレンジフードフィルターです。
レンジフードフィルターは、賃貸の備品である金属フィルターを外し、専用のアルミ枠にフィルターをはさんで使います。
金属フィルターには、溝が細かく汚れが入り込むため、掃除がとても苦痛でした。でも、このフィルターのおかげで解放されました。どちらも交換が簡単なので掃除の頻度が上がり、結果的に汚れが落としやすくなりというメリットも。
ここまでご紹介した交換備品は、どれも掃除がラクになり時短をかなえてくれました。ストレスが減るということは、QOL（クオリティオブライフ）向上に欠かせないと実感しています。
元の備品を置いておく場所のポイントは「だれでもわかること」
備品の交換については、注意しなければならないことがあります。それは、退去のときに原状復帰しなければならない、ということ。そのため筆者は、元の備品にすぐ戻せるように、備品の保管場所に工夫をしています。
たとえば、洗面台と風呂場についていた備品。洗面台下扉のいちばん奥にメモを添えて、保管をすることに。引っ越し準備中、扉の中の荷物を段ボールに詰めていったら、いちばん最後に、メモつきで登場というわけ。メモのおかげで、その場で確実に交換できます。
同じようにレンジフードフィルターはレンジフード下の扉、シンクの備品はシンク下の扉のいちばん奥に、それぞれ保管を。
備品に関しては夫とも情報共有しているうえに、メモの存在もあるので、備品の原状復帰は、確実にできています。
急に引っ越しが突然決まることが多く、その準備の時間が十分にもてない転勤族のわが家。それでも、原状復帰がきちんとできているのは、この工夫のおかげと感じています。
