酒米「栃木愛国3号」復活へ 高校で栽培開始 小山
明治時代に栃木県内で栽培されていた酒米を復活させようと農業高校と酒造メーカーによる共同プロジェクトがはじまり、31日は小山市内の高校生が校内の農場に稲を植えました。
小山北桜高校で栽培が始まったのは明治時代に県内で栽培されていた酒米「栃木愛国3号」で、2年生19人が田植えを行いました。
「栃木愛国3号」は、現在は栽培されていないため、植物の遺伝子資源を収集、保存している つくば市にある国の研究施設から種子500粒、10グラムの提供を受けています。
まずはこの種を小山北桜高校と栃木農業高校の2校で増殖に取り組み、2年目には100キログラムにします。
そして2024年からは生産農家を募って試験栽培を始め、酒造メーカーによる酒造試験を行う予定です。
一方で文献資料などが少なく、育成のノウハウが乏しいため、学校ではポット栽培による肥料などのデータ収集を行い、今後の栽培に役立てるということです。