河野外相が産経の記事を「ひどい捏造」とお怒りなので、そのやり取りをノーカットでアップする - 田野幸伸

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※この記事は2019年07月01日にBLOGOSで公開されたものです

7月1日に都内で行われた内外ニュースの講演会に出演した河野太郎外相、その時の質疑応答を記事にした産経新聞にお怒りです。

私もこの現場にいましたので、このときの音声をノーカットでアップしました。

ノーカット音声


やり取りをテキスト化したので合わせてご確認ください。斎藤さんという方が河野外相に質問をした一部始終です。

質疑応答

斎藤:産経新聞の論説の顧問をしてます、斎藤と申します。

ソ連とロシアをずっと長くやってきた人間なんですけど、河野先生、北方領土問題になると、とたんに口が固くなるので、ここでお聞きしておきたいのですが、G20の日露首脳会談、期待はしていませんでしたが予想通り中身なく終わったと思うんですよね。

これ以上、共同経済活動とかビザなしとか遠回りをして、また日本が4島から2島に折れてもやはりダメだということがだんだんわかって来ちゃったと思うんですよね。

新聞でもそういう論調が増えてきましたけれども、この際、元に戻ることはいっこうに外交として恥ずかしくないので、4島返還という歴史的正義にもう一回立ち戻って交渉をやり直すということは全く考えておられないのでしょうか。

河野:全く考えておりません。

斎藤:え、全くないとおっしゃったんですか? これからけっこう期待を持っていいという要素があるのでしょうか。

河野:70年解決できなかった問題が半年で解決されたら、私とラブロフさん(ロシア外相)はノーベル平和賞もらえると思います。そう簡単ではありませんけども、しっかりやります。

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というやり取りがありまして、産経新聞はこんな記事を書きました。

河野太郎外相は1日、東京都内で講演し、日露平和条約締結の前提となる北方領土問題に関し、ロシア側に四島返還を求めるつもりはないとの考えを示した。政府が交渉方針を「四島返還」から「二島返還」に変えたとする出席者から四島返還に立ち戻る考えはないかを問われ、「まったく考えていない」と述べた。- 河野外相、四島返還「考えてない」 北方領土問題めぐり(産経新聞)

現場からは以上です。