『ブラックリスト』ジェームズ・スペイダーにインタビュー!「レディントンの中で二面性が存在している」

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人気アクション・サスペンスドラマ『ブラックリスト』のシーズン9が、明日5月31日(火)よりスーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて放送開始。序盤から波乱&驚愕の展開が待ち受けるシーズンについて語る、レイモンド・"レッド"・レディントン役で主演を務めるジェームズ・スペイダーのインタビューが到着した。(※本記事はシーズン8までのネタバレを含むのでご注意ください)

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――――シーズン8は衝撃的な結末で幕を閉じました。エリザベスを失ったことで、シーズン9ではキャラクターやストーリー展開にどのような影響があるのでしょうか?

かなり大きく影響を受けています。シーズン9の始まりはあれから2年後です。皆の人生が大きく変わりました。タスクフォースのメンバーもレディントンも、別の人生を歩んでいます。そして一連の状況、ある種の予期せぬ事態によって彼らは集まることになり、シーズンが始まります。

第1話「スキナー(前編)」

――ネタバレしない程度にシーズン9について教えて下さい。

この作品はシーズン9になっても、本来のあるべき姿のままです。作品に携わってきた私たちは当初から変わらず、今も同じことに興味があります。それは、非礼さ、感情、驚き、謎など複数の要素が混ざり合っているところです。

シーズン9の見どころや今までのシーズンと違うところは、レディントンの中で明らかに二面性が存在していることです。前シーズンで彼は多くのものを失ったので、リスクが高くなっても今は失うものが少ない。危険な雰囲気で、今までと違うことをやりかねない状態です。

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――シーズン9の脚本を読んだ時の感想をお聞かせください

レディントンはしばらく姿を消していました。彼はあちこちで仕事の話を聞いているけれど、社会から離れた生活をしていて、ある姉妹と暮らしています。彼は社会に戻ることにとても抵抗があります。ささやかな安らぎと平穏を見つけたからだと思います。そういう意味で彼は幸せだと感じました。

 

――シーズン9で視聴者が期待できることは何でしょうか? ゲストスターやキャラクターの復帰などですか? レディントンはシーズン9でどのように進化や変貌を遂げるのでしょうか?

第4話「復讐の天使」

毎シーズン、しばらく姿を見せなかったキャラクターが突然戻ってきたり、前のエピソードや前のシーズンで蒔かれた種が何シーズンか後に突然実を結んだり、そういったこの作品の要素は他のシーズンと同じようにシーズン9でもドラマチックに存在していると思います。ゲストスターやサプライズ、さまざまな出来事も含めてです。

そして、シーズン8とシーズン9の間の2年間に、特定の登場人物達に何が起きていたのかにも触れています。だから本当にシーズン9は盛りだくさんです。

シーズン9はすでにアメリカで放送されていますが、私が信頼しているとても親しい友人たちが、今シーズンはこれまでの中で一番好きな要素が含まれていると言っていました。これはこの作品が新たな形で進化し、発展し続けているという事実を如実に物語っていると思います。

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――レディントンはFBIとの関係で優位な立場をどう維持しているのですか?

彼はボス気質です。それが彼の本質です。

 

――シリーズを通してレディントンはどのように変化してきましたか?

彼が影響力を持つ領域にいる人たちが亡くなりました。レディントンは自分が許すまで生への欲望を抑えていて、状況次第で彼はまた危険な道に戻りたいと思っています。とても変わった人です。

今はある種の平和と静寂、そして穏やかで満足感のある生活を手に入れ、二人の女性(ウィーチャとミアース)をとても大切にしていて、彼女たちも彼を大切にしています。彼らは非常にシンプルな生活を送っています。自分にとって大切なものと本当につながっていると感じていて、それが彼にとって大きな力になっています。わずかな光を見出しました。

第5話「ベンジャミン・T・オカーラ」

でも彼は心の底では闇に行きたい衝動に駆られています。何かに駆り立てられていて、抑えきれないんです。カオスで危険で暴力的な闇にいた方が居心地がいいんです、たとえ死の危険があっても。人々が求める生活を知ったけれど、反対の道に引き寄せられる矛盾の中にもいます。もしかしたら両方の世界で生きようと思っているのか。それはわからないです。

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――『ブラックリスト』は今回で9シーズン目を迎えましたが、主役や製作総指揮として心がけていることは何でしょうか? また、同じ役を長く演じるための秘訣やコツは何でしょうか?

私は自分自身の中で好奇心と驚きを持ち続けるよう努めていますし、脚本家と会話する時も常にそのようなスタンスでいようとしています。 脚本家との会話ではいつも、視聴者が期待する方向と逆の方向に進んだ方がいいのではないかという話になるのですが、それは、本当に身勝手な考えだと思います。この番組を自分にとって持続可能なものにし、長期にわたって自分自身が興味を持ち続けられるようにする秘訣は、驚きと好奇心の重要性を常に理解して、視聴者を楽しませるだけでなく、作品を作る自分自身も楽しむことにあると思います。

 

――これほど長く『ブラックリスト』が愛され続ける理由は何だと思いますか? 何が視聴者の興味を引き付けているのでしょうか?
今までの質問で答えたような要素もあると思います。でも、本作で存在するパラレルワールドのようなものにも関係していると思うんです。

第1話「スキナー(前編)」

この作品は他の犯罪ドラマと違って、現実を切り取ったようなものを目指しているわけではなく、特異な犯罪ドラマシリーズです。この作品の犯罪ドラマの側面は、事実を題材にしているというわけでなく、独自の世界の中で起こっているということも、長く愛される一因だと思います。それは確かに私たちの世界と並行して存在している世界ですが、それによって視聴者は自分の人生から離れ、キャラクターたちの人生に1時間だけ入り込むことができるのです。そして、その世界が驚きと好奇心とエンターテインメントを提供してくれます。

本作はある時は面白くて不遜で、ある時はとても激しくてドラマチックで感情的という二面性を持っており、それによって多くの重要なトーンの変化や流動性を提供し、長期に渡って人々を持続的に視聴させるものにしていると思います。また、すべてのエピソードに何か一つの公式があてはまるわけではありません。一つのエピソードが次のエピソードと大きく異なり、そのエピソードの性質も大きく異なる傾向があります。

 

――これまでの『ブラックリスト』の全撮影の中で、最も印象に残った出来事や瞬間は何ですか?

それは一つに絞れません。(更新された)シーズン10の第4話か第5話でシリーズ通算200話目に到達するのですが、この質問に今答えるなら、結局直近で撮影した数エピソードで起こったことを言及することになるでしょう。

今まであまりにも多くのことがあり、これからもあり続けると思います。実はシーズン9の撮影が終わったばかりですが、シーズン10について脚本家と話し始めていて、シーズン10についてはこれまでのシーズンと同じくらい興奮していますし、話しているアイデアのいくつかはこれまでのものと同様に刺激的なものばかりです。

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――『ブラックリスト』シーズン9を心待ちにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

日本の皆さんが『ブラックリスト』を見るのを心待ちにしているように、私も来日できるのを心待ちにしています。

私は人生で一度だけ日本に行ったことがあります。『2 days トゥー・デイズ』という映画で東京国際映画祭に行くためだったのですが、もっと長い滞在期間でまた日本に行きたいと思っていますし、そのための方法を考えています。できるだけ早く日本に行きたいと思っています。

私の長男も日本を旅行したことがあり、日本をとても気に入っています。先日、長男が私に電話してきて、「父さん、いい知らせがあるよ」と言うので、理由を聞くと、「日本が入国制限を緩和するらしいよ」と言うので、「早く行きたいよ」と言ったら「僕もだよ」と言われました。

『ブラックリスト』シーズン9 放送情報

スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて
2022年5月31日(火)より独占日本初放送
【二カ国語版】毎週火曜22:00ほか
【字幕版・5.1ch】毎週火曜24:00ほか

<ブラックリスト特設サイト> https://theblacklistjp.com

(海外ドラマNAVI)