通算8アンダーで3打差の今季最高5位で終えた原英莉花【写真:Getty Images】

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ほけんの窓口レディース最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディース最終日が15日、福岡CC和白C(6299ヤード、パー72)で行われ、2位で出たツアー通算4勝の23歳・原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算8アンダーで3打差の今季最高5位に入った。渡邉彩香(大東建託)が約2年ぶりのツアー通算5勝目。観衆は4942人。

 原が久々の最終日最終組を戦い抜いた。半年ぶりの栄冠へ、強い気持ちで迎えた1番パー5。第1打はいきなり左に曲げた。OBもよぎったが、崖下でなんとかセーフ。フェアウェーにリカバリーし、3オン2パットでナイスパーだった。多くのギャラリーから拍手をもらったものの、以降は我慢の展開。最終18番はバーディーを奪ってみせたが、3打差の5位にとどまった。

「ティーショットがなかなか定まらなくて、ドライバーショットが特に安定しなかったです。苦しい展開で後半は結構チャンスについたんですけど、それを決めきれなかったというのが凄くつらかった。昨日からティーショットが気持ち悪くて、修正して。でも、1番であの球が出たので……」

 もどかしい展開に「自分の気持ちをグッとこらえながら」と奮闘。今季は出場8戦でトップ20に一度も入っておらず、前週は予選落ちしていた。前回優勝した昨年11月以来の上位は復調のきっかけになる。

「そう思いますね。やっぱり、最終日にトップ(第1組)スタートとかが続いていたので、こういう戦える位置でゴルフをするのがプロゴルファーとして楽しい瞬間だと思う。ショーをできるように頑張ります」

 この日は白いシャツにシックなスカートでプレー。ギャラリーのウェブ投票で選ばれる大会恒例のベストドレッサー賞(20万円)を2年連続で受賞した。「ありがとうございます。今日は紺、白の勝負服で来たつもり。ベストドレッサー賞のイメージはしてなかったです」と笑い、あくまで勝ちにこだわっていたことを強調した。

(THE ANSWER編集部)