「自分に合うもの」を少しだけ。50代からの“悩まない”もの選び
年齢を重ね、自分の持ち物などを見直すこともあるのではないでしょうか? シンプルに厳選することで、暮らしが豊かになることも。暮らしに関する書籍や雑誌づくりを手がけてきた編集者・一田憲子さんに、50代からの暮らしを豊かにするものとのつき合い方を教えてもらいました。
一田さん流・50代からのものの選び方、持ち方
若い頃はいいと言われるものはあれこれ買って使ってみて、失敗もたくさんしたという一田さん。50代の今はよりシンプルに、自分に合うものだけを厳選して持つようにしているそう。
●ベーシックカラーのシャツとレースアップシューズ
白、紺、グレーのシャツが定番。「普通の服をロールアップしたり、シルエットにこだわって着るのがすてきだなと思って。靴はレースアップシューズが好きで、色違いで持っています」
●いつものおかずも大皿に盛るだけでごちそうに
夫婦2人暮らしでも、食器は大皿派。「直径25cm強の大皿に、肉ジャガやサラダを盛ったり、残り物を2種盛りにしたりすると、ごちそうに見えるんです」。お気に入りのサーバーを添えて。
●有次(ありつぐ)の入れ子のやっとこ鍋は場所も取らず優秀
煮たり、ゆでたり、毎日大活躍しているやっとこ鍋は、この先もずっと使い続けたい名品。「持ち手が焦げたりすることがなく、手入れも簡単。重ねて収納でき、場所を取りません」
●ふきんはリネン、バスタオルは平織りのものに
「毎日洗濯するタオルとバスタオルは、乾きやすい平織りのものがサラッとして好き」。夫婦で2枚ずつ使い、新年に新しく買い替えます。ふきんは食器をふいたときに毛羽立ちのないリネンに。
●スキンケアは数を絞ってシンプルに
スキンケアは年々シンプルに。その分、質のよいものを、とミネラル成分を配合した「tao(タオ)」のクレンジングと保湿ローションを愛用。メイクは、日やけ止めベースに粉をはたくだけ。
●毎日使うキッチン道具はこだわりのものを
左から有次の菜箸、OXOのポテトマッシャー、ヨシタ手工業デザイン室のレードル、貝印SELECT100の計量スプーン。スプーンは液体を入れても自立するので、料理中に大活躍。
本当に気に入ったものを厳選して持つこと。50代からのもの選びはこれにつきます。手に取ったときにしっくりくる、着心地がいい、そんな小さな幸せを感じながら、毎日を豊かに暮らしてみませんか。