栃木市でおよそ100年前に旧栃木町役場として建てられた建物が地域にゆかりの作家や作品を展示する新たな施設として生まれ変わり、このほどオープンしました。

栃木市入舟町に4月末にオープンした栃木県内初の公立の文学館です。

文学館の建物は大正10年、1921年に当時の栃木町役場の庁舎として建築され、2014年までおよそ90年間にわたり町役場や市役所として使用されました。

2017年には栃木市の有形文化財に指定されています。

リノベーションするにあたって現存する資料などをもとに建築当初の姿を可能な限り復元していて市内でも珍しい近代洋風建築を見ることができます。

文学館の2階にはとちぎの文学をテーマに市ゆかりの作家である山本有三や吉屋信子、それに柴田トヨの3人を中心に文学に関する常設の展示が行われています。

また開館を記念して3人が生まれ育った時代の栃木市にスポットをあてた特別展も開かれています。

1階には栃木市出身で日立製作所の創業者、小平浪平の功績やゆかりの物を見学できます。

ほかにも市ゆかりの文学や美術、歴史に関する書物などを備えたライブラリーコーナーが設けられています。