栃木県日光市の日光山輪王寺で14日、恒例の「こも外し」が行われました。

暖かな日差しが降り注ぐ境内で午前8時半ごろ、アカマツの木に巻き付けられた「こも」が取り外されていきます。こもはワラを編んだもので、冬の間、害虫から木を守るために毎年10月の「霜降」の時期に幹に巻き付けます。 

冬を越し、虫たちが活動を始めるという「啓蟄」のころに、誘い込んだ虫と一緒にこもを外します。

今年は3月5日が「啓蟄」でしたが、日光市は平野部より緩やかに春が訪れ、寒さも厳しかったことから、9日遅れてこも外しを行いました。 

境内には樹齢65年から215年にも及ぶアカマツやクロマツが合わせて約45本あるといい、順次春の装いに姿を変えていきました。