任期満了に伴う大田原市長選挙が13日告示され、現職と新人3人が立候補する市政初の4人による選挙戦がスタートしました。

立候補したのは届け出順にいずれも無所属で前の大田原市議会議員で新人の星雅人候補(37)、前の大田原市議会議員で新人の鈴木隆候補(63)、4選を目指す現職の津久井富雄候補(72)、前の栃木県議会議員で新人の相馬憲一候補(64)の4人です。

星候補は大田原市議を3期10年務め、年齢は30代と候補者の中で最も若く「世代交代」を掲げます。

  

市民からの相談の窓口を一本化した「市民生活総合窓口」を設置したいと述べその人に合わせた行政サービスや断らない相談支援を行うと訴えました。

また近隣の市町との連携と食料やエネルギーの「地消地産」で地域経済を育てるなど7つの公約を掲げ、「誰一人取り残さない持続可能なまちづくり」を目指しています。

市議一期目の半ばで出馬した鈴木候補は36年に亘る国家公務員の経験を強調し中央省庁や政府関係機関で培った組織運営の手腕を生かし、国からの追加予算の獲得を掲げました。

また現在の財政について市民の負担が大きくなっていると批判した上で、ふるさと納税の増加や、企業の誘致によって安定化を図ると訴えます。

まちづくり政策としては子どもや高齢者が住みやすい地域を目指し保育施設の充実や公園の整備を掲げています。

4期目を目指す現職の津久井候補は自民党と公明党から推薦を受け栃木県選出などの国会議員らが応援に駆け付けました。

第1声では市政運営3期12年の実績を挙げ、中心市街地のインフラ整備や那須地区消防組合の設置など市民の安心安全に貢献したとアピールしました。

 

また地方債の残高を減らし財政の健全化にも目途がついたとし、今後は黒羽地区など市の周辺部や中山間地域の活性化を目指すと述べました。

相馬候補の出陣式にはおよそ400人の支援者が応援に駆け付けました。

 

相馬候補は県議を5期19年務めた実績を強調、市の財政健全化に向けて第三者委員会を設置して支出を見直し、財政の適正化を進めると訴えました。

また、市内に豊富にある社寺や史跡など歴史ある資源を生かした新たな観光地をつくり地域活性化を図ることなど5つの柱を公約に掲げています。

選挙権がある市民はおよそ5万9000人です。

投票は3月20日の午前7時から午後6時まで市内40カ所で行われ、開票は午後7時20分から湯津上農村環境改善センターで行われます。