by Anthony Quintano

FacebookやInstagramで、ロシアにウクライナ侵攻に呼応する形で発せられる「ロシアの侵略者に死を」のような「暴力的な言論」が一時的に許可されることになりました。従来なら「悪意ある表現に関するポリシー」に抵触するものですが、「通常ならポリシー違反となるような政治的表現も一時的に許容することにした」とのことです。

Exclusive: Facebook temporarily allows posts on Ukraine war calling for violence against invading Russians or Putin's death | Reuters

https://www.reuters.com/world/europe/exclusive-facebook-instagram-temporarily-allow-calls-violence-against-russians-2022-03-10/



Facebook will allow calls for violence against Russians - The Washington Post

https://www.washingtonpost.com/technology/2022/03/10/facebook-violence-russians/

ポリシー変更によってこの種の言論が許容される対象は地域が限られており、アルメニア、アゼルバイジャン、エストニア、ジョージア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロバキア、ウクライナの12カ国。

ロシアのプーチン大統領やベラルーシのルカシェンコ大統領に対する「ぶっ殺す」のような表現についても、「他の標的を含まない」「場所や方法などの具体性がない」の2点を満たす、具体的な殺害予告ではないものについては許容されます。

Metaの広報担当者であるアンディ・ストーン氏は「ロシアのウクライナ侵攻の結果として、我々は一時的に『ロシアの侵略者に死を』といった暴力的言論のような、ポリシーに違反する政治的表現を考慮に入れました。ロシアの民間人に対する暴力的な呼びかけは許容されません」と述べました。

なお、ロシア国内ではすでにFacebookはアクセス制限の対象となっています。Facebookよりも人気があるというInstagramやWhatsAppは規制対象外です。

ロシア当局がTwitterやFacebookへのアクセスを制限する - GIGAZINE