事故を「にゃくして」 交通安全に貢献のネコに感謝状 栃木県警
4月から春の交通安全運動が始まります。
栃木県警察本部は交通安全の啓発に大きく貢献したとして、ある人気者に感謝状を贈りました。
一見、何の変哲もない感謝状の贈呈式の様子ですが、県警察本部の吉田英生交通部長の目線の先にいるのは…かわいらしいネコちゃん。
県警が感謝状を贈った相手は那須町寺子丙にある寺「長楽寺」とそこで飼われている6匹のネコです。
長楽寺 鈴木祥蔵住職:「今後も皆さん違反しないで安全運転に努めていただければいいかなと。ミー子、良かったね」
それぞれ内容が違う特製の感謝状と副賞のおやつをもらってご機嫌の6匹。
なぜ県警はネコに感謝状を贈ったのでしょうか。
県警察本部 吉田英生交通部長:「『おねがい止まってとちぎ県』のポスターをネコちゃんたちと一緒にSNSにアップして発信してくれた。すると県内の一時停止率が全国平均を超えた」
吉田交通部長がこのように話す長楽寺のツイッターはフォロワー数がなんと25万人。
鈴木祥蔵住職の朝食の時間に餌をねだりに来る動画などを投稿したところ「てらねこ」としてじわじわと人気が広がっていきました。
この情報は県警の内部にも伝わり、交通安全の呼び掛けを協力してもらおうと依頼しました。
多くのフォロワーに向けて発信をしてもらったことの影響は大きく、信号機のない横断歩道での一時停止率向上の一助になったということです。
2018年に0.9%で全国最下位という不名誉な結果になった栃木県ですが、去年は31.0%となり初めて全国平均を超えました。
県警察本部 吉田英生交通部長:「おそらくネコに感謝状を贈った交通部長は全国初では。協力してくれる動物には感謝状を贈りたい。ミー子ちゃんありがとうね」
長楽寺 鈴木祥蔵住職:「ますます交通安全に気を付けていただければ。引き続き協力したいと思います」
4月6日からは春の交通安全運動が始まります。新年度、気が緩みやすくなる中、事故が「にゃい」ように6匹は願っています。