Appleは、5K(5,120×2,880ドット)解像度のRetinaディスプレイを搭載した27型「Studio Display」を3月18日に発売する。日本でも予約を開始しており、価格は19万9,800円から。スタンドやディスプレイのガラスの種類を選べるオプションも用意し、一部のApple StoreとApple製品取扱店で販売する。

Studio Display


スリムなアルミニウムデザインを採用した、Mac向けの外付けディスプレイ。外枠の狭いオールスクリーン仕様で、同日発表のMac Studioをはじめ、さまざまなMacと調和するデザインとした。



27型で約1,470万ドット/218ppiの5K Retinaスクリーンを備え、600ニトの輝度、P3の広色域、10億色以上に対応。True Toneテクノロジーが周囲の変化に合わせて自動的にディスプレイの色温度を調整するため、より自然な視覚体験が可能とする。また、反射防止コーティングによって低い反射率を実現し、快適さと読みやすさを向上させた。



最大の特徴は、外付けディスプレイながらA13 Bionicチップを内蔵し、センターフレームに対応した12MPの超広角カメラ(122度)と、空間オーディオに対応した6スピーカーサウンドシステムを搭載している点。



内蔵カメラが対応するセンターフレームは、ユーザーの動きに追従して自動的にフレーム内に収める機能。ビデオ通話で一段とつながりを感じられ、“究極のビデオ会議ディスプレイ”としても使えるとする。また、ノイズフロアの低いスタジオ品質の3マイクアレイも搭載しており、クリアな通話と音声録音が可能だという。音声アシスタントのSiriを呼び出す「Hey Siri」にも対応する。



Mac史上最高をうたう、原音忠実を追求した6スピーカーサウンドシステムを装備。4つのフォースキャンセリングウーファーが歪みを最小限に抑えて力強い低音を生み出し、2つの高性能ツイーターが中高音を担当。Dolby Atmos対応の音楽やビデオのための空間オーディオに対応し、「映画館にいるような視聴体験」を実現する。



背面には、USB-Cポート×3とThunderboltポート×1を装備。USB-Cでさまざまな周辺機器やストレージ、ネットワークを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続でき、Macとは1本のケーブルでThunderboltポートに接続可能だ。MacBook Proに最大3台のStudio Displayを接続し、パワフルな編集卓やアニメーションの作業空間を作れるという。



また、Macのノートブックには96Wの電力供給可能で、Studio Displayから14型のMacBook Proを高速充電することもできるという。



本体サイズ/重さは構成によって異なるが、標準スタンドの場合は62.3×16.8×47.8(幅×奥行き×高さ)/6.3kg。備え付けのスタンドは最大30度までディスプレイを傾けられ、さまざまな作業空間のニーズに対応する。

オプションとして、カウンターバランスのアーム付きで最大30度までの傾きと計105mmの幅で高さを調整できるスタンドや、縦横どちらもサポートするVESAマウントアダプタを用意。

ほかにも、太陽光など強い光源のある作業空間向けに、Pro Display XDRでも導入しているNano-textureガラスのオプションを提供。光を拡散してグレアを最小限にするという。





Appleはこのほか、別売のTouch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き)、Magic Trackpad、Magic Mouseに新色として、「Studio Displayのデザインを引き立てる」という、シルバーとブラックのカラーオプションを用意する。価格は、キーボードが20,800円、トラックパッドが15,800円、Magic Mouseが10,800円。