M2 Chip(Concept)
MacRumors

アップルは新型Appleシリコン(独自開発プロセッサ)「M2」を、まず次期MacBook Airや13インチMacBook Pro後継モデルに搭載すると予想されています。まもなく9日のスペシャルイベントが近づくなか、この「M2」がテストされている裏付けが取れたと報告されています。

これはBloombergのMark Gurman記者はニュースレター「Power On」最新号にて述べていることです。ここ数週間アップルが8コアCPU(4つの高効率コアと4つの高性能コア)および10のGPUコアを持つ新型チップを、最新のmacOSベータ版で複数のMacモデルでテストしていると、「開発者筋」の情報として伝えています。こうした「M2」のコア構成は、以前Gurman氏が予想していたことと一致しています。

さらにM2チップは「macOS 12.3(来週か再来週にリリースされ、新しいMacで動作するはず)と将来のmacOS 12.4、そして6月にWWDC 2022で発表されるmacOS 13が動作するマシンでテストしている」とも述べられています。

つまり9日のイベントと6月のWWDC(世界開発者会議)の2回にわたり「M2」搭載Macがお披露目されるかもしれない、と示唆されているようです。

昨年10月、新型MacBook Pro(2021)発表イベントの直前にも同じような話があり、その際にはM1 ProとM1 Maxの名前が「アプリのログ」から露見していました。

では結局、9日のイベントではどんなMacモデルが発表されるのか。今回Gurman氏はM1 ProとM1 Maxを搭載した新型Mac miniが「準備が整っている」ため、来週にも発売される可能性があると述べています。その一方で13インチMacBook Pro後継機と新しいiMacは「早ければ今年の前半に」発売される可能性があるとも付け加えています。

もっとも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏はM2搭載13インチMacBook Proの噂に対して「アップルが時代遅れのフォームファクタデザイン製品をアップグレードしたいと思っているか疑わしい」と否定的です。それらを総合すると、9日のイベントでは「新型Mac miniはほぼ確実、それ以外は保留」といったところかもしれません。

またGurman氏は9日の「Peek performance(日本語は「最高峰を解禁)」イベントでは第3世代iPhone SEと第5世代iPad Air、それに「少なくとも1つ」の新型AppleシリコンMacが出るという、以前からの予想を繰り返しています。

興味深いのは、Gurman氏が4つ目の「ワイルドカード」発表の可能性があると述べていることです。それはワイルドカード的にMac miniでもMacBook Proでも接続できる、新型外付けディスプレイかもしれません。

Source:Bloomberg

via:MacRumors