ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相が、Appleのティム・クックCEOに宛てて、App Storeへのロシアからのアクセス遮断を含むサービス停止・製品供給停止を求める公開書簡を送付しました。内容はフェドロフ副首相が自らのTwitterアカウントで公開しており、全文を参照可能です。



フェドロフ副首相は書簡において「ウクライナ軍と市民、そして全世界からの制裁によってロシアは大きな損失を受けています」と報告した上で、「2022年において、戦車やロケットランチャー、ミサイルへの最良の対抗策は『最新技術』です」と述べ、Appleの支援を求めました。

具体的に求める支援策として、フェドロフ副首相は「ロシアからApp Storeへのアクセスの遮断を含む、Apple製品・サービスの供給停止」を挙げています。

Appleのサービスがロシアで停止したからといって、ただちにロシア軍が侵攻をやめるわけではありませんが、フェドロフ副首相は「ロシアの若者や活動的な人々が、不名誉な軍事行動を止めるための積極的な行動を取る動機になると確信している」と述べました。

この件に関してAppleは公式なコメントを発表していません。

なお、ティム・クックCEOは公開書簡をもらう以前に「ウクライナ情勢を深く憂慮しています。私たちは現地チームのためにできる限りのことをしていますし、現地での人道支援活動もやっていく予定です。いま、危険にさらされている人々のことを考え、平和を求めるすべての人々とともに行動しています」とツイートしています。