ホステスプロとして地元大会に挑む諸見里しのぶ(左)と新垣比菜(撮影:GettyImages)

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<ダイキンオーキッドレディス 事前情報◇16日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6590ヤード・パー72>
3月3日から始まる「ダイキンオーキッドレディス」で、今季の国内女子ツアーが開幕する。1年間を占う初戦とあって、どの選手も自然と気合が入る舞台となるが、一際強い気持ちで臨む選手が2人がいる。
それが諸見里しのぶと新垣比菜だ。ともに開催地の沖縄県出身に加え、大会を主催するダイキン工業所属。ホステスプロとして地元コースでの戦いを彩る。
2019年限りでツアーの第一線から身を引いた諸見里だが、この試合は“特別”。普段はコースセッティングやテレビ解説などで、ゴルフに深く関わるが、ここでは一人の選手に戻る。2年ぶりのツアー出場となった昨年大会は予選落ちしたものの、「改めて試合の緊張感は良いなと感じました」とその空気を満喫した。
今オフは12月からトレーニングを開始し、1月から基礎的なランニング、ストレッチのほか、4日間集中力を保って戦い抜ける体力作りをしてきた。「昨年よりいい状態に仕上がってきているので、予選通過をしたいと強く思っています」と、今年はより結果も意識する。女子ツアーを客観的に見てきたこともプラスに、「この 1年間で学んだことを発揮できるように、全力で臨みたいと思います」と21度目の出場へ意気込みを示した。
そしてもう1人。新垣にとっては、“再起”への足がかりの試合となる。昨季はツアー本格デビューとなった18年に獲得し、翌年も守ったシード権を失った。4年ぶりにQTにも参加したが、そこを19位ではい上がった。「うまくいかない期間が続いてしまい、特に一昨年までと比べるとパッティングがなかなか決まってくれなかった」と、このオフは沖縄でグリーン上での意識改革をテーマに調整を進めた。スイングにも修正を加え、2月からはラウンド中心のメニューを組む。
小学6年の時に行われた11年に大会史上最年少で出場。13年からは5年連続でベストアマチュアにも輝いた。19年は2位となり、苦しんだ昨年もここは10位と上位フィニッシュしている。「沖縄の方々が一番注目している試合。皆さんに盛り上がってもらえるゴルフをして、ホステスプロとして優勝争いできるように頑張ります。今年の目標は、シード権を獲ることと優勝することです」。昨季はサンドセーブ率でツアー1位(56.4516%)に輝くなど、その技術に疑いはない。春の沖縄でツアー2勝目を予感させる戦いを見せたい。

<ゴルフ情報ALBA.Net>